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ゴルフクラブ

もーりー

『飛び系アイアン』でも同じ!飛距離はロフト角と長さで決まります!!

皆さんゴルフを楽しんでいますか!

こんにちは、ライターのもーりーです。

ここ数年は「飛び系アイアン」が主流になりつつありますね。

昨秋に発売されたキャロウェイの劇飛びアイアン『EPIC STAR』(エピック・スター)。

女子プロが打ってみたら7番アイアンで180ヤード飛ぶ! と話題になりましたが、その7番のシャフトは37.5インチでロフト角にいたっては26度!!

そうなんです。種も仕掛けもありません。

飛距離は今も昔もロフト角とシャフトの長さで決まるのです。

7番で26度、ピッチングは39度!

ここ数年のアイアンにおける各クラブメーカーの飛距離競争はとにかくすごい!

「飛び系アイアン」と言われていたのが、最近は「劇飛びアイアン」なんて謳(うた)い文句も出るようになりました。

冒頭にもお話ししたように、キャロウェイのアイアン『EPIC STAR』のはロフト角は7番でなんと26度!

ピッチングウェッジは39度です!!

ただここで少しだけ考えてほしいことがあります。

ロフト角26度というと、私が6年ほど使っているアイアンセットの5番アイアンと同じです。

シャフトの長さも同じ37.5インチなんです。

そして20年以上前のアイアンだと4番アイアンがちょうどロフト角26度の37.5インチくらいの設定でした。

番手が違えど、この3本のクラブはいずれも170~180ヤードが打てるクラブです。

でもここで何か気づきませんか?

20年前は4番、6年前は5番、最近は7番となっていますが、いずれもロフト角は26度でシャフトの長さも37.5インチ前後です。

そうです。

呼び方(番手)が変わっただけで、ロフト角とシャフトの長さは20年、いやおそらくもっと前から変わっていないのです。

言い換えれば、一般男性ゴルファーが170~180ヤードの飛距離を出すためには、今も昔もロフト角26度で37.5インチくらいのクラブが必要だということです。

「飛距離はロフト角とシャフトの長さで決まる」というのは不変なのです。


キャロウェイ GBB EPIC STAR アイアン 2017年モデル スチール

見極めるポイントは「球が上がりやすいか」と「ミスショットの割合」

(c)GettyImages/tobiasjo

では各クラブメーカーはどうしてロフト角26度のアイアンを「7番」と謳っているのでしょうか。

もちろん『7番で飛ばせる!』となれば、飛距離に悩むゴルファー達の購買意欲がかき立てられるからだというのは間違いありません。

ただそれだけで「7番」と表記を変えているだけならインチキになってしまいますから、他に理由があるはずです。

私が思うには、昔の4番アイアンのロフト角を「7番」と表記しているのは、球の上がりやすさが基準なんじゃないかと思うんです。

ひと昔前のロフト角26度の4番アイアンは、正直言って球が上がりづらくミスにもシビア。

なによりヘッドスピードが45メートル/秒(m/s)はないと使いこなせないロングアイアンでした。

いっぽう最近の飛び系アイアンはロフト角26度にも関わらず、球が上がりやすくミスにも寛容になっています。

各クラブメーカーの技術革新もあり、ヘッドスピードが40m/s前後でもミドルアイアンの弾道を打っていけるからこそ「7番」として販売されているのでしょう。

おまけにシャフトも長めに設定されているわけですから、飛び系アイアンを使って飛距離が出るのは当然です。

しかし、いくら昔に比べてミスに寛容で球が上がりやすくなったとはいえ、ロフト角は7番で26度です。

ロフトは明らかに立っています。

飛距離だけでなく、球はしっかり上がるのか、ミスショットの割合が少ないのかくらいは見極める必要があると思います。

もし球が上がらずミスしやすいなら、迷わず26度のユーティリティーを選択するほうがいいかもしれません。

超ストロングロフトで、アイアンは7番からの4本セットが主流になる?

というわけで、7番アイアンがロフト角26度という超ストロングロフトの流れはしばらく続きそうです。

ただ従来通りのスペックのアイアンセットも存在するわけですから、これからアイアンセットを購入するときはロフト角は必ず確認したほうが良さそうですね。

そして『飛距離はロフト角とシャフトの長さで決まる』というのは覚えておいて損はないと思います。

しかし7番アイアンが26度だと6番アイアンのロフト角って…。

今でさえアイアンは6番アイアンからの5本セットが増えつつあるのに、数年もしないうちに『アイアンセットは7、8、9、PW(ピッチングウェッジ)の4本セット!』が主流になるのかも知れませんね。


というわけで今回はこのへんで失礼します。

それでは、また。


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