新ルールがあなたを救う~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#127

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新ルールがあなたを救う~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#127

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今週はツアーの話題を離れ、“箸休め”の閑話です(まぁ、いつも似たようなものですけど)。

それでも、まったくの「無駄話」というわけではなく、新ルール(新・旧ルールの相違点)を紹介する内容になっていますので最後までお付き合いください。

どのような救済でも球の交換が可能に

まずは、上掲のインスタ動画を見てください。

このキャプションには、「彼女は僕に、ポケットから落ちたの? と聞いているけど、これはヘッドアップすれば起きること。本当にサイテーのライだ」と書かれてあります。

なので、このボールはトイレで落としたのではなく、ミスショットの結果なのかも知れません。

ところで、その場合ですが、ルール上は新・旧ともに「動かせない障害物」からの無罰の救済が受けられます。

しかし、その際に旧ルールでは「(救済を受ける)球がすぐには取り戻せない場合には、別の球に取り替えることができる」との「注」はありましたが、無罰の救済の場合は、原則ボールの取り替えは認められず、プレーヤーは元のボールを拾い上げてドロップしなければなりません。

そしてここでは、ご覧のように「すぐに取り戻せた」のですから、ルール上はこのボールでドロップです。

うひーっ!

でも、新ルールでは救済の際には、罰あり・罰なしに関係なく、「規則に基づいて救済を受ける場合、そのプレーヤーは元の球か別の球のいずれかを使用することができる」(規則6.3b(1))となり、別球に交換できるようになりました。

良かったね!

怒りで砂を叩きつけても無罰

「バンカーショットのミスに、堪忍袋の緒が切れ、(まだボールが残っているバンカー内の)砂を叩きつける」

こうした行為は、旧ルールではR&Aがこれを認める規則や規則の例外はないとして2罰打と裁定していました。

しかし、これも新ルールでは、規則12.2b「バンカー砂に触れることに関する制限」の(2)「砂に触れた結果、罰を受けない場合」に列挙された中に、「イライラして、または怒って砂を叩くこと」という項目があり、罰打が課されないことになりました。

ただし、叩いた跡はきれいにならしてからバンカーを出てくださいね。

故意でなければ当たっても無罰

最後は、今回の改訂で大きく取り上げられた変更点なのでほとんどの人がご存じの「無罰」だと思います。

フィル・ミケルソンが得意とするバックフリップを試みた彼女ですが、ボールは狙い通りには後方に上がらず、結果自分の身の上に。

この場合、旧ルールでは「1罰打で、ボールはあるがまま」でした。

しかし、新ルールではこれもセーフ!

規則11.1a「動いているプレーヤーの球が偶然に人や外的影響に当たった場合」に、
「どのプレーヤーにも罰はない。このことは、球がプレーヤー、相手、他のプレーヤー、またはそのキャディや用具に当たった場合でも同じである」と規定されており、プレーヤー自身に当たっても無罰となりました。

そして、この動画のケースでは、「球はあるがままにプレーしなければならない」(規則11.1b)となっています。

結果的にナイスアプローチになったわけですね。

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こせきよういち

かれこれ30年もフリーランスのライター稼業をやっています。活動のフィールドはゴルフ雑誌がメインですが、ゴーストライターとして単行本を執筆したり、某出版社の運営を手伝ったり、テレビ・ラジオのスポーツ番組の構成を手掛けたり……。昨年(2016年)はトランプ大統領をテーマにした単行本の一部執筆もしました(笑)。でも、目下一番忙しいのは、日々SNSにアップしているゴルフ関連の話題を収集する作業かな。ゴルフ界、スポーツ界がもっと元気になれるように、との視点から有益な、あるいは面白い情報を集め、発信しています。 Twitter: https://twitter.com/kohe46

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