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ゴルフクラブ

まるお

不適合クラブや非公認球を使ったらどうなるの? 

“高反発ドライバー”ってご存知ですか?

これは「SLEルール」が規定した数値を超えた、正式な競技では使えないクラブのことを言います。

今回は、普通に店頭で売っているそうした規格外のゴルフ用品について話していきます。

「SLEルール」とは?

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「SLEルール」の“SLE”は、“Spring-Like Effect”(バネのような効果)の略になります。

いわゆるスプリング効果を規制するルールです。

これはR&A(英国ゴルフ協会)が定めた立派なルールで、基準値を超えると不適合モデルとなり、公式競技での使用が不可となります。

具体的には「クラブフェースの反発係数(COR)が、0.830を超えてはならない」というものです。

以前に「パーシモンからチタン、糸巻きから多層構造。道具の進化を考える」の記事内で、ここ30年で30ヤード以上飛距離が伸びているとお話しましたが、用品の進化が選手本来の技術の競争の弊害になってしまうことはどのスポーツ業界でもあることです。

そうしたことを規制するために「SLEルール」は決められたのです。

クラブだけじゃない?

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スポーツは、競技では平等に、そして人間本来の能力、技術を鍛えて競いあえるように規則を作ります。

ゴルフの場合は、前述したクラブ(ドライバーやアイアンなど)とボールです。ボールに関しては、“公認球”というものがあります。

R&Aの「ゴルフ規則 付属規則III」に定められた規格で、その形状、大きさ、重量、性能について、下記のように一定の条件を定めています。

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・ボールの対称性
・直径(1.680インチ、42.67ミリ以上)
・重さ(1.620オンス、45.93グラム以下)
・その飛びの性能(規定の条件下でボールを打った時の「初速」と「総合飛距離」が 一定の性能以下)

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違反したらどうなる?

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では、もしこうした規制に対して違反した場合はどうなるのでしょうか?

まず、不適合クラブですが、ストロークに使用した場合は競技失格になります!

使用せず、携帯していた場合は1ホールにつき2打罰、1ラウンドで最大4打の罰を加算しなくてはなりません。

そして非公認球も使用した場合、競技失格になります!

まとめ

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ただこうしたルールは基本的にプロやアマチュアの公式競技の話であって、遊びでゴルフをする分には関係ありません(同伴者や友人に文句を言われる可能性はありますが)。

ただし、「ルール違反のものを使用した時点でそれはもうゴルフではなく、ゴルフと似たスポーツだ」というような“ルール原理主義者”も中にはいらっしゃいます。

もちろん、シニアの方や飛距離が伸び悩んでる方は、こうした“高反発ドライバー”や”非公認球”を使用してスカッと飛ばして楽しむのはいいと思います!!(※個人的な意見です)

楽しみ方はそれぞれ! 次回はそういったルール外のクラブの違いをお話できればと思っております。