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ゴルフスイング

しだしんご

バンカーショットのセオリー「フェースを開け」って本当!?検証してみた!

こんにちは!

さて、今回お話をしたいのは、バンカーショット。苦手な人が多いと思います。

バンカーってなんとなく特別なものといいますか、普通のフェアウェイからのショットと区別されているような感じがします。

巷(ちまた)で様々な「バンカー用のセオリー」がありますからね。

実はそこに落とし穴があるんだと私は考えています。

今回は、そんなバンカーのセオリーを検証したいと思います。

フェースを開く……これ本当?

(c)GettyImages/microgen

バンカーショットの「基本」セオリー。

「フェースを思い切り開け」

ぶっちゃけて言います。このセオリーがわれわれアマチュアゴルファーを苦しめる元凶になっています。

あなたはバンカーショットが苦手です。だからこの記事を読んでいただいているのだと思います。

では質問です。あなたのバンカーショットのミスはどんなミスですか?

私の経験や周りの状況を見ると、おそらく次の2つだと思います。

1.全然飛ばない
2.ホームランするかトップして転がる

これ、何が原因かわかりますか? 実は「フェースを開いているから」なんです!

ロフト角60度もあるサンドウェッジを開いて構えると?

皆さんお使いのサンドウェッジのロフトは、58度くらいでしょうか? おそらくこのあたりのスペックをお使いでしょう。

ではセオリー通り、60度近くあるサンドウェッジを30度くらい開いてみましょう……。

ロフト角70~80度近くあるんじゃないですか? ほぼ真上向いちゃってます。これじゃ頑張っても前になんか飛びません。

フェースがかなり上を向いた状態でボールを前に飛ばそうとすると、それ相応のヘッドスピードとフェースターンが必要になります。われわれアマチュアゴルファーはそれができていないんです。

アマチュアゴルファーはバンカーで強く打ち込む意識が強いため、ヘッドが止まって加速しません。

さらにフェースターンが苦手な方が多いため、これもボールを前に飛ばすことを妨げています。

だから、アマチュアゴルファーがフェースを開いて打つのは難しいんです。

さらに、フェースを開くことでバウンスが「効き過ぎて」しまうため、ボールの下にクラブが入らず、地面でクラブが跳ねてトップする“ホームラン”になりやすくなります。

フェースなんて開かなくてもいいんです!!

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いくらバンカーショットといえど、前に飛ばなくてはバンカーから脱出できません。

バンカーのアゴを越えることを意識し過ぎて、肝心な「前に飛ばす」という意識が薄れています。

ボールを前に飛ばすには……そうです。ロフトがある程度立っていないと無理なんです!

今度試しに、フェースをスクエアにして(スタンスもスクエアで大丈夫です!)、普通に打ってみてください。

だまされたと思ってやってみると、不思議なくらい簡単にバンカーショットは打ててしまうんです。

ロフトが60度近く「も」あるんで、よほど深いバンカーでない限り余裕でアゴを越えます。

私もフェースは開きませんが、58度のウェッジで背丈ほどあるバンカーも越えられますよ!

ぜひ試してみてください! バンカーの苦手意識がなくなるかもしれません!!