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ゴルフスイング

しだしんご

ピンの位置によって弾道を変えて攻めていこう!

こんにちは♪しだしんごです!

グリーンを狙うショットでは、残りの飛距離によってクラブの番手を選ぶのが基本です。

しかし、ピンまで同じ距離だったとしても、曲げたりボールの高さを変えたりできると、よりグリーンを広く使うことができ、ピンにもからみやすくなってきます。

今回は、実際の例を交え、ピンの位置や状況によっての番手選びのコツや、どのような球筋を選択すべきかをお話したいと思います。

まずは球筋と飛距離の関係をおさらい!

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ゴルフの球筋は、大きく分けて3種類あります。それは、真っすぐ飛ぶストレート、左に曲がるフック、右に曲がるスライスです(右打ちの場合)。

この3つのうち、ストレートを除くフックとスライスには、曲がる方向以外にも特色があります。それをまずはつかんでおきましょう。

まずはフックボール。これはクラブのロフトが左を向いてロフトが立った状態でボールに当たるため、高さが低く、バックスピンが少ないためグリーンに落ちた後、前に(厳密には左前に)転がりやすい球筋です。

そのためトータル飛距離が出やすい球筋にもなります。

次にスライスです。これはフェースが開き、通常の番手のロフトよりも空を向いた状態でボールに当たるため、ボールは高く、バックスピン量が多くなるためあまりランが出ません。

右方向への回転がかかるため、グリーンに落ちた後に右方向に転がります。場合によってはバックスピンで手前に戻ることもあります。

通常の番手よりもロフトが空を向くので、飛距離は落ちる傾向にあります。

【例1】ピンが奥→フックボールで転がしていく

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おおまかに球筋と飛距離の関係を理解していただいた上で、実際に例を挙げながら見ていきましょう。

まず1つ目は、ピンが奥にあるシチュエーションです。

ピンが奥に切られている場合、ピンまでをキャリーの飛距離だけで考えてしまうと、距離の打ち分けがかなりシビアになり、少しオーバーするだけで奥のラフ(左足下がりの下りのアプローチという最悪の状況になりやすい!!)につかまってしまいます。

また日本のグリーンは、手前から奥に向かって高くなっている「受けグリーン」で、グリーンに着弾したボールはすぐに止まってしまうことが多いです。

風の影響などで飛距離が足りなかった場合、今度は大きくショートして20ヤード以上のパッティングが残るというケースが考えられます。

できればピンの手前から転がして寄せていきたい。こんなときは短めのクラブのロフトを立ててフックボールで転がし上げるように打つと、グリーンが広く使えてピンに寄せやすくなります。

フックボールはランが出やすい球筋なので、受けグリーンでも(傾斜の度合いにもよりますが)前に転がってくれます。

ピンが左奥だと、とてもイメージがわきやすい攻め方になります。

【例2】バンカー越えなど、手前が使えない→高いスライスボールで止める

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2つ目のシチュエーションです。

花道の延長線上にピンがある場合には手前の花道に落として、そこから寄せるというセオリーもありますが、バンカー越えやラフなど、手前を使えない状況も多くあります。

こんな時は、高いスライスボールでピンの真上から「ドン」と落とすイメージを持ちましょう。

スライスボールはランが出にくくボールも高いので、落下した地点でほぼ止まってくれます(ウェッジの場合、手前に戻ってくる可能性もありますが)。

スライスボールを打つ場合、ロフトが通常よりも寝てしまうので、いつもよりも1~2番手くらい上げて打つようにします。

ここで注意をしなければならないのが、ショートして手前のバンカーやラフにつかまってしまうこと。

バンカーなら目玉になりやすく、さらにピンまで近いという「超」のつく難しいアプローチになってしまいます。

なので、スライスしても必ずグリーンに届く番手選びをします。

グリーンの左サイドが危険な場合やピンが右サイドに切られている場合には非常に役に立つ攻め方です。

【例3】グリーンの傾斜に沿った球筋を選択する

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ショットをピンにからめていく方法として、傾斜を利用するのも非常に有効です。

この場合、「傾斜に沿った球筋を選択する」と、よりイメージが出ます。

例えばグリーンが左から右に下っていて(=スライスライン)、ピンが右サイドにある場合、スライスボールを打てば傾斜に乗ってピンに上手く寄っていきます。

反対に右から左に下った傾斜(=フックライン)では、フックボールが寄りやすい球筋になります。

練習場では、同じ距離を様々な番手や球筋で狙う練習を!

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このように曲げて狙う場合、意図して曲げる技術が不可欠になります。

普段の練習では、例えば120ヤードをピッチングウェッジのフックボールで転がして狙ったり、7番アイアンの高いスライスで落とすなど、同じ距離を様々なクラブや球筋で狙う練習が不可欠です。

この感覚をつかんでおくと、これまでストレートボールが前提だったゴルフから抜け出して、「攻めのゴルフ」というまた違う楽しさが生まれます。

よりコースを自分の力で攻めている感じですね。

ぜひ参考にしてみてください!!