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スコアメイクに必要な要素とは?~LPGAのスタッツからのアプローチ~

惜しくも2年連続での賞金女王の逃しましたが、『平均ストローク』はしっかりと1位となり、抜群の安定感を示した鈴木愛プロ。

前回は、男子ツアーのスタッツから分析した『平均ストローク』とその他のスタッツとの関係性。

今回は、女子ツアーのデータを検証します。

平均ストロークNo.1のスタッツ分析

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LPGAの平均ストローク1位の鈴木愛プロのスタッツを見てみましょう。

『平均ストローク』1位
『平均パット数』(パーオンホール)1位
『平均パット数』(1ラウンド当たり)2位
『平均バーディー数』1位

LPGAも少し遡ってみましょう。2017年の『平均ストローク』トップは、申 ジエプロでした。では、その他のスタッツは?

『平均ストローク』1位
『平均パット数』(パーオンホール)1位
『パーセーブ率』1位
『平均バーディー数』1位
『フェアウェイキープ率』3位
『パーオン率』5位
『トータルドライビング』5位タイ

さらに2016年度は賞金女王のイ ボミが『平均ストローク』もトップでした。この年のイ ボミの内容も見てみましょう。

『平均ストローク』1位
『パーオン率』1位
『パーセーブ率』1位
『平均パット数』(パーオンホール)3位
『平均バーディー数』3位

LPGAもJGTOと同様に、『平均パット数』と『平均バーディー数』で上位にいるプロが
『平均ストローク』でも上位にいるようです。

鍵はパター!

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LPGAの場合も、『平均ストローク』トップのプロは、『平均パット数』と『平均バーディー数』でもトップクラスの成績を残しています。

一方で、平均ストロークでトップ5にランキングされると同時にドライビングディスタンスでも同様に5位以内に入っているのは、2017年のテレサ・ルー、2018年の比嘉真美子だけです。

※LPGAでドライビングディスタンスの統計を取り始めたのは2017年より。

注意していただきたいのは、テレサ・ルーも比嘉も、平均パット数においても上位にランキングされていることです。

飛ばすだけではないという認識は必要です。

やはり、鍵はパターとショットの正確性ということだと思います。

『リカバリー率』でも必ず上位に!

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ちょっと寄り道して、『リカバリー率』も覗いてみました。

すると、直近3年では『平均ストローク』1位のプロは、このカテゴリーにおいても1位か2位となっているのです。

2018年賞金女王のアン ソンジュは、その身体つきからは豪快なゴルフをするイメージをお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、『リカバリー率』1位という実績が示すように、非常に繊細で緻密なゴルフをしています。

2回にわたって、男女それぞれのツアーのスタッツを分析してみました。

プロとアマチュアでは、練習もトレーニングの質も量も違っていますし、ラウンド数もまったく違うので比較すること自体に意味があるのか? というご意見もあると思います。

しかし、1打でもスコアを縮めて努力を怠らないプロが展開するゴルフは、パターやアプローチによる部分が大きく、決して飛距離を優先している訳ではないことはおわかりいただけたと思います。

今回の投稿を参考に、2019年に目指すゴルフを再考する機会にしていただけたら幸いです。