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プロゴルファー

もーりー

2019賞金女王は鈴木愛!シブコは年間MVPを獲得!!

皆さんこんにちは、ライターのもーりーです。

今回もよろしくお願いします。

鈴木愛選手に申ジエ選手というツアー屈指の実力者2人に、今年大ブレイクした渋野日向子選手を交えた三つ巴の賞金女王争いは、ツアー最終戦の『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(優勝賞金3000万円)までもつれ込みました。

ツアールーキーでの賞金女王がかかった渋野選手は通算7アンダーの2位タイに終わり、惜しくも女王の称号を得ることはできませんでした。

そして、通算5アンダーで5位タイに入った鈴木選手が、2017年以来2年ぶりとなる賞金女王に輝いたのでした。

申ジエ選手はまたも賞金女王を逃す

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LPGAツアーは、賞金女王争いが最終戦の『LPGAツアーチャンピオンシップ』までもつれることが多いのですが、今年は特に最後までしびれるような三つ巴の争いでしたね。

チャンスのあった3人の中でも、中盤戦以降で大本命に挙げられていたのが申ジエ選手。

アメリカ女子ツアー賞金女王、海外メジャー制覇(2008全英女子オープン)、世界ランキング1位も経験、昨年も賞金ランキング2位。

今年こそ悲願の賞金女王、そして日米両ツアーでの賞金女王戴冠は間違いないと思われていましたが……。

結果は賞金ランキング3位に終わってしまいました。

ただ、ある意味ツアー終盤の鈴木、渋野選手のプレーがすご過ぎ、神ががっていただけであって、申選手のプレー自体は決して悪いものではありませんでしたし、むしろ最後までよく戦ったと思います。

それが証拠に今シーズンの申選手はとんでもない記録を打ち立てました。

年間平均ストロークが69.9399でツアー史上初めて70を切ったのです。

女子選手で年間平均ストローク60台は難しいと言われ続けてきた中での快記録。これはいかに申選手が1年間安定したプレーを持続できたかがわかる数字ですよね。

年齢的にもベテランの域に達していますし、若手に比べれば飛距離も劣りますが、ショットのキレはまだまだツアー屈指のレベルです。

来シーズンこそは悲願の賞金女王を目指してもらいたいものです。

お互いの健闘を称えあい握手を交わす

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そしてツアーの終盤に申選手をとらえて賞金女王を争ったのは、2人の日本人選手でした。

渋野日向子選手と鈴木愛選手。

本当に最後の最後までツアーを盛り上げてくれました。

まずは渋野日向子選手。

ツアールーキーながら前半戦だけでメジャーを含むツアー2勝を挙げると、極めつけは8月の海外メジャー『全英女子オープン』。

並みいる世界のトップ選手を相手に堂々と渡り合い、ついには日本人2人目という海外メジャー制覇をやってのけました。

そして帰国後のツアー後半戦もその勢いは落ちることなく、さらに2度も優勝する大活躍を見せました。

『スマイリングシンデレラ』と称される笑顔に明るいキャラクター、そして常に攻めの姿勢を崩さないアグレッシブなプレースタイルで、瞬く間に日本中のゴルフファンのハートを鷲づかみにしたのは間違いありません。

空前の『シブコブーム』のプレッシャーにも押し潰されることなく、逆にそのプレッシャーを力に変えていた感のある渋野選手。

メンタルの強さも素晴らしいですが、平均バーディー数1位に平均パット数は2位と、決して勢いだけではない、しっかりしたテクニックを持ち合わせていることがわかります。

今シーズンは惜しくも賞金女王には手が届きませんでしたが、各大会での順位や出場ラウンド数をポイントに換算して、総合的な活躍度を評価するメルセデスランキングでは見事1位に輝きました(年間MVPと思ってもらえればわかりやすいかと思います)。

そして渋野選手とのデッドヒートを制して賞金女王に輝いたのは鈴木愛選手。

シーズン中盤までに4勝を挙げるも、ケガの再発の影響で9月後半から約1カ月も戦線を離脱してしまいました。

誰もが賞金女王争いから脱落したかと思ったと思いますが、1カ月ぶりにツアー復帰してからが、とにかくすごかった。

11月は3試合連続優勝と2位が1回と怒涛の追い上げを見せ、気が付けば賞金ランキングトップに躍り出ました。

そして最終戦。

さすがに賞金女王がかかった大一番に緊張したのか、初日から3日目までは思ったようなプレーができませんでしたが、最終日にスコアを4つ伸ばして5位まで順位を上げてフィニッシュ。

渋野選手を振り切って見事2年ぶり2度目の賞金女王に輝きました。

海外メジャー優勝の渋野選手に注目が集まってしまいますが、鈴木選手もなんと今シーズン7勝、伝家の宝刀というべきパッティング部門でも平均パット数は堂々の1位と、渋野選手に引けを取らない、賞金女王らしい素晴らしい記録&活躍ぶりでした。

そして最終戦の最終日のホールアウト後、鈴木選手と渋野選手がお互いの健闘を称えあい握手を交わしたシーンも良かったですね。

来年もお互いに刺激しあって、またぜひ賞金女王を争ってほしいですね。

来年は賞金女王候補!? 注目のぺ・ソンウ選手

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最後になりますが、最終戦を制したのは韓国出身のぺ・ソンウ選手。

今シーズンから日本ツアーに初参戦したばかりですが、来日1年目で今大会を含めて2勝をマーク。

獲得賞金も1億円越えで、ランキングも4位に入りました。

身長166センチの長身から繰り出されるキレの良いショットが魅力のぺ・ソンウ選手。

最終戦のあの戦いっぷりを見せつけられると、来シーズンは賞金女王候補として、鈴木選手や渋野選手の行く手を阻む存在になりそうですね。

ぺ・ソンウ選手は来年も必ず活躍する選手だと思いますので、気になる方は今のうちからチェックしてみてください。


といったところで、今回はこのへんで。

それでは、また。