Gride

gettyimages/923137116
getty

ゴルフスイング

おっ3

スイングの始動は“右のお尻で壁を押す”!?

『すっきりと伸びた背筋』『股関節に上半身が乗ったかのようなバランス』『お尻の張り』『両肩から地面に対して垂直に下りた力みのない両腕』と、きれいなアドレスはナイスショットのためにとても大切です。

そしてもう1つ、『スイングのスムーズな動き出し』が揃うと、9割方ナイスショットが生まれると思います。

では、どんな動き出しが理想なのでしょうか?

『静から動』よりも『動から動』!?

アドレスに入ってから、しばらく動かないままでいて突然バックスイングに入る方をよくお見掛けします。

間を計っているのだと思いますが、余り効果的ではないと思います。

動かずに間合いを計る間に、身体はどんどん固まります。

お地蔵さんのように固まってしまっては、動き出す時に余計な力を必要とするため、スムーズに動き出すことはできません。どこかで勢いを付けないと始動しないのです。

アドレスから即バックスイングに入るか、どこかを常に動かした状態を作りましょう。

足をパタパタと動かしながらベストのポジションを探ったり、利き手の親指と人差し指の落ち着きどころを探る“ミルキング(ミルクを絞る動作に似ていることから)”と言われる動作など、ご自分にとって一番自然な動きを取り入れてみてください。

どこから動き出すのが正解?

getty

元世界アマチュアゴルフランキング1位、ホアキン・ニーマンのトップ寸前の写真です。

このポジションをスムーズに作るために、どこから動き出しますか? グリップですか? 肩ですか?

手先の器用な日本人は、特に手先を使わない動き出しが合うのではないかと考えます。

『おっ3』は、両足の母指球に多めに体重をかけてアドレスした後は、右のお尻のポケットを左後ろに引っ張られるようにゆっくりと骨盤を回すように始動します。

この時、右膝はできる限り元の位置をキープします。

すると、右足の母指球に掛かっていた体重が少しずつ右かかとの内側にも乗って来ます。

後は、何も考えなくても自然とトップまで上がってくれます。

始動が良ければ、結果はついて来ます!

getty

2018年、プロ2年目で賞金ランク11位と大躍進した松田鈴英プロのトップです。

松田プロは、コーチに右のお尻を押してもらい、それを押し返すように始動する練習を繰り返したそうです。

下半身に力が溜まったトップは、スイングの始動に秘密があるようです。

細身の身体で、ドラコンでも上位に顔を出す松田プロの大ブレイクの要因の1つは、お尻の動きを意識した始動にありそうです。

『おっ3』は、クラブを持たずに壁に背を向けて立ちアドレスを作り、右のお尻で壁を押すようにしながらバックスイングの始動の練習をしています。

この練習ならば1人でできます。

スムーズに動き出すことは、力みのないスイングを生みます。まずは、壁押しのトレーニングから始めてみませんか?