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ゴルフウェア

足と靴の調律師 中田翔

シューズのアッパー素材、天然皮革や人工皮革について解説します!

こんにちは。足と靴の調律師の中田です。

最近ではダイヤルロック式のシューズが主流になってきており、アッパーの機能を十分に活かせていないシューズが多いです。

アッパーの機能・役割に着目することで、あなたのパフォーマンスアップにつながること間違いなし!?

今回はそんなアッパーの機能・役割について書きたいと思います。

アッパーの役割

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シューズのアッパーには

①足の甲を抑える
②足を側方から支える
③前への滑りを防ぐ
④足と靴を密着させる

という機能があります。

例えば、斜面でスイングするときのことを思い浮かべてください。

このアッパーがあることで斜面でも踏ん張ることができます

このように、アッパーは足の安定性に大きく関与してくれています。

アッパーの機能・役割を最大限に活かすためにアッパーの素材に着目してみると、『天然皮革』『合成皮革』『シンセティックレザー』『合成繊維』などさまざまな材質が使われています。

それぞれメリット・デメリットがあるので一つずつ解説していきます。

素材についてはシューズの商品情報に書かれているのでチェックしてみてください。

天然皮革について

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天然皮革とは、牛や馬、豚などの動物の皮に“なめし”などの工程を加えたもの。

メリット
足にフィットする
通気性がいい
耐久性がいい

デメリット
雨に弱い
手入れに時間が必要
価格が高い

価格帯が高くなりますが、履く人を選びません。

どのような方でも足に合うのではないでしょうか?

人工皮革について

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人工皮革は、天然皮革類似品です。

織物にウレタンやナイロンなどの樹脂をコーティングしたもの。

メリット
雨やキズに強い

デメリット
伸びにくい
蒸れやすい
経年劣化を起こす

外反母趾や足にトラブルのある人は要注意です!!

シンセティックレザーについて

最近では“シンセティックレザー”と表記されているシューズが増えてきました。

シンセティックレザーとはなんなんでしょうか?

シンセティックとは「合成の」「人工的な」という意味があります。

レザーは「皮革」という意味なので、人工皮革ということになります。

メリット・デメリットは前の項で書いた「人工皮革」とほぼ同じになります。

ニューバランスはこの素材を使ってるものが多い印象です。

合成繊維について

合成繊維とは、ナイロン、アクリル等のことです。

メリット
軽くて丈夫、発色がいい
縮んだり、伸びたりしにくい
洗濯しても型崩れしにくい

デメリット
原料が石油なので静電気が発生しやすくなる
静電気で埃や花粉などを帯びやすく黒ずみが起こりやすい
紫外線に弱く黄ばみやすい
経年劣化が早い

この靴は足が変形してる人にはいいかもしれません!!

まとめ

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四季や天候によってシューズを変える方は少ないんでしょうか?

アッパーにもそれぞれメリット・デメリットがあります。

アッパーの機能を最大限に活かすために、気候や気温でウェアを変えるようにシューズも変えてみるとパフォーマンスアップや疲労軽減につながるかもしれません。

次回は非常に重要な部分『靴紐(シューレース)』について書いていきたいと思います。

お楽しみに!!