ゴルフウェア
Gridge編集部
【MSD42外伝】アディダスの新シューズ「ZG23」と新アパレル「ULTIMATE365 TOUR」をラウンドで試してみた!
こんにちは、じゅんやあくです。毎月鍼治療に通っています。
ところで先日、アディダスゴルフの新シューズ「ZG23」と新アパレル「ULTIMATE365 TOUR」をラウンドで試す機会をいただきましたので、早速インプレッションをお届けしたいと思います。
「軽さ」がウリだけどそこまで軽くない!?
まずは「ZG23」から。
「ZG」は「Zero Gravity(無重力)」の略で、商品のキャッチコピーは「限界ZERO 軽さの歴史を変えていく。」というものです。
しかし、手に持ってもそこまでメチャクチャ軽く感じるわけではなく、他社製品でこれより軽いものも実際にあります。
話によると、重い部分がシューズの上のほうにあるため、実際の数字上の重さよりも軽く感じやすくなっているとのことです。
クラブでも、グリップを重くするとクラブ全体のバランスが軽くなって、軽く感じるのと同じ理屈ですね。
それ以上に、シューズの重心が高い(重量物が上にある)ことで、シューズと足との一体感を強く感じました。
足の裏よりも下の部分に重量物があるよりも、足の甲の上に重量物があるほうが、同じ重さでも軽く感じるのはなんとなく理解できるのではないでしょうか。
この辺りに、ただ闇雲に軽くしたわけではない、設計の妙を感じます。
強烈なグリップ力と、それを支える画期的なホールド機構
実際に履いてラウンドして感じたのは、強力なグリップ力です。
履き心地は、どちらかというと硬めで、同社の大ヒット商品「コードカオス」シリーズのような柔らかさはありません。この辺は好みですね。
コードカオスシリーズについては、ソールが柔らかく、シューズの足に対する追従性が「地下足袋」みたいだと、以前別記事で評しましたが、ZG23は、スパイクががっちり地面をつかんでいる確かな感触があります。
ティーショットなど、フルスイングする時の踏ん張りは、効き過ぎるくらい効いている感じがします。個人的な感覚では、過去最高のグリップ力のシューズだと感じました。
それを可能にしているのが、ソールデザインやスパイク性能なのはもちろんなのですが、特筆したいのが、「TRI-WRAP CLOSURE(トライラップクロージャ―)」と名付けられた、甲部分のラップ機構だと思いました。
1枚のアッパーで包み込むようにホールドするシューズは、一見、面全体でホールドしてくれるため、ホールド性が高いように思われます。しかし、足の甲の形によって意外と均一に力が掛からず、必要なホールド力を出そうとすると過度に圧力が掛かって痛くなる箇所が出てくる一方、それを回避しようとすると十分なホールド感が得られないという問題があって、正直私は苦手でした。
しかしこちらのZG23、BOAのダイヤルを回すと、大きさの違う2枚の薄手で伸縮性の低いアッパーがそれぞれ適切な圧力で別々の部分をホールドしてくれる構造になっています。
大きいアッパーが甲全体をホールドするのに対して、小さいアッパーが足首周りをホールドする仕組みです。
このため、「甲部分はピッタリ締まってるけど、足首周りがブカブカ」とか「足首だけピッタリ締まって甲が全然ホールドされない」みたいな事態が起きないのです。
ちなみにアッパーの伸縮性が低く伸びないため、強く締めていくと痛そうですが、そこはしっかりと厚手のシュータンが受け止めてくれるので、まったく痛くありません。
なので、ギリギリまでホールド感を高めてもどこも痛くならないため、シューズの中でまったく足が遊ばず、シューズと足との一体感をさらに高めてくれるのです。
このホールド性の高さがあってこそ、ソールの強力なグリップが生きるのだなと思いました。
実際に、この日初めて履いたシューズだったにもかかわらず、まったく靴擦れもできずにラウンドできました。
快適かつ抜群のストレッチ性を持つ「ULTIMATE365 TOUR」
一方のウェアは、先日アパレル契約を発表した渋野日向子やコリン・モリカワなども着用する「ULTIMATE365 TOUR」です。
ポロシャツには、「PRIME KNIT(プライムニット)」と呼ばれるテクノロジーが採用されています(着用したのは「PRIMEKNIT サイドシームレス 半袖ポロシャツ」)。
公式サイトの説明を引用すると
“ゴルファーの動きに合わせ、
部位ごとに伸縮性を変化させたプライムニット。
編みあがる密度を部位によって調整することにより、
高い通気性と快適性を実現。”
とのこと。
見た目は細かいワッフルニットっぽいのですが、ワッフルニットにありがちなザラザラ感やチクチク感は皆無で、しっとりとした着心地です。
そしてこの日は気温が20度に達するかというような陽気でしたが、多少の汗でもべたつかずに快適な着心地をキープしてくれました。
ちなみに、なかなか洗濯物が乾かないことで一部に定評のある我が家の東向きのベランダですが、朝9時頃に干したプライムニットは、他の洗濯物をしり目に午後1時には完全に乾いていました。
この辺からも吸湿速乾性能の高さがうかがえます。
パンツは「EX STRETCH ACTIVE 撥水 スリーストライプスパンツ」。
実はこの日、後半1ホール目の3打目のアプローチ時に腰が“逝って”しまい(毎月鍼治療に通っているにもかかわらず!)、その後かなり本格的なストレッチを頻繁に行いながらラウンドを続行していたのですが、そんなストレッチをしてもシャツもパンツもまったく突っ張るところがなく、図らずも「ULTIMATE365 TOUR」のストレッチ性能を証明する形となってしまいました。
ハードなストレッチで突っ張らないのですから、スイングはもちろんティーアップ時やパッティング時など、およそゴルフに必要な動きで不快な突っ張りを感じることはないでしょう。
「365日、勝ちに行くウェア。」というコピーを与えられた「ULTIMATE365 TOUR」。今シーズンはこのウェアで“己に勝つ=ベストスコア更新”を目指してみませんか?