Gride

gettyimages/1185754919

ゴルフウェア

Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ

TPIトレーナー視点!ゴルフシューズは「かかとの高さ」で選ぼう!

みなさん、ゴルフシューズを選ぶ時は何を基準に選んでいますか?

ゴルフクラブのブランドに合わせてであったり、好きな選手とおそろいのメーカーにしたり、シューズに特化したメーカーを選んだりと、いろいろなこだわりから選んでいると思います。

最近、ゴルフスイングでもよく聞くようになった「地面反力」を活かすためにも、スイングの土台となるシューズにはこだわりたいところです。

基本的には、大手メーカーのシューズであれば大きな機能差はないため、ほんの少しのこだわりと、デザインの好き嫌いで選んでも問題ないと思います。

ただ一点、TPI(タイトリスト パフォーマンス インスティチュート)トレーナーとしてアドバイスしたいのは、自分の体の特徴に合わせて「かかとの高さ」を選ぶ必要があるということです。

ゴルフシューズの「かかとの高さ」が与える影響や特徴、自分がどのような「かかとの高さ」を選べばスイングが良くなるのか、ぜひ参考にしてください!

踵が低いシューズのメリット

最近はスパイクレスのシューズを使うプロも増えてきて、かかとの低いゴルフシューズが多くなってきました。

かかとが低いゴルフシューズの最大のメリットは、裸足感覚に近く「ライの状況」「傾斜」を感じやすいところでしょう。

グリーン周りやパターでスコアを作っていきたい人にとって、足の裏から入る情報はとても大切です。

また、かかとが低いスパイクレスのシューズは、ソールが柔らかく軽いことも多く、歩いていて疲れにくいという利点もあります。

踵が高いシューズのメリット

ゴルフシューズの多くは、かかとが若干高く設計されています。

カテゴリーのすみ分けとしては、かかとが低い→スパイクレス、かかとが高い→スパイクありのシューズとなってきていますね。

かかとが低いスパイクレスシューズと比較すると、足の裏からの情報は少なくなりますが、一方で地面をがっちりホールドできる設計のシューズが多くなります。

下半身を積極的に使う人、パワーのあるゴルファーは、かかとをしっかりホールドするシューズを選ぶことが多くなります。

また、斜面など不安定な場所、濡れた芝の上でのプレーでも、しっかりとゴルファーを支えてくれます。

かかとの高さの選び方

gettyimages/1172740018

さて、いよいよ本題です。

「TPIトレーナー」という視点から、ゴルフシューズの「かかとの高さ」についてアドバイスする場合は、下半身の柔軟性がポイントとなってきます。

簡単にいうと、「ディープスクワット」(後ほど説明します)をできるかできないかです。

「ディープスクワット」ができないということは、「足首の背屈」に硬さがある状態です(ほとんどのアマチュアゴルファーはディープスクワットができません)。

この場合、足首の硬さの代償運動として、テークバックで体が起きる(アーリーエクステンション)やダウンスイングでボールに近づき上体が起きるというスイングエラーが起きやすくなります。

また、最悪のケースは膝のケガです。

「足首の背屈」の制限があると、足を地面につけたまま、膝を前方に出す動きができなくなります。

そのため、足を少し開きながら歩くようになるのですが、この状態が長く続くと、膝の内側をケガする原因になります。

※靴底の内側だけがすり減りやすい人は注意してください。

一方で、かかとの下にクッションや雑誌などを入れ、少しだけかかとが高い状態で「ディープスクワット」をすると、案外簡単に「ディープスクワット」ができることに気づきます。

「足首の背屈」に制限がある人は、「かかとが高い」シューズを選ぶことで、スイングの軸をキープすることやケガを防止する効果を期待できます。

「かかとが高い」シューズはつま先下がりの状態をあえて生み出しているという人もいますが、それは気にし過ぎです。

多くのゴルフシューズが一般的な靴と比べて「かかとが高い」モデルが多いことからも、合理的な理由があってそのように設計されてきたのです。

ところで「ディープスクワット」ってどんな動き?

gettyimages/1203011520

先ほどの「ディープスクワット」は、トレーニングのための動きではなく、身体の制限をチェックするための動きです。

そのため、トレーニングジムでやるような動きではありません。

簡単に説明すると、

1.足を肩幅に広げる
2.クラブのシャフトを持ち頭の上に持ち上げる(ウェイトリフティングのような感じ)
3.腕を真上に上げたままスクワットする

という動きです。

スクワットした時に、腕を前に出してバランスを取ったり、そもそも深くスクワットできない場合は「足首の背屈」という動きに制限があると考えます。

この場合、恒久的な対策としては足首の柔軟性を高めたり、改善するドリルを行っていきますが、応急対応としては、

1.かかとの高いゴルフシューズを履く
2.アドレス時につま先を開く
などが挙げられます。

もちろんゴルフスイングを作り上げる上で足首の動きだけが悪さをしているということはなく、その他様々な身体の特徴に合わせて改善、修正していく必要があります。

このあたりの説明をしていくと本が一冊かけてしまうので割愛しますが、「足首の背屈」がある人は、「かかとの高いゴルフシューズ」を選んだほうがスイングがきれいになるだけでなく、ケガせず生涯現役ゴルファーでいられる可能性が高くなります。

そろそろシューズを新調しようかなと考えている人は、ぜひ参考にしてください!


Twitterやブログでもゴルフ中心に発信しています(`・∀・´)

フォロー&コメントお待ちしてます!!