ゴルフウェア
亜月
最近よく見るスウェット地のゴルフウェア、ドレスコード的にはどうなの?
こんにちは、ライターの亜月です。
最近ゴルフショップに行くと目に入るのが、グレーのスウェット地のゴルフウェア。
確かに動きやすそうな生地ですが、友人と顔を見合わせ、つい「これって良いの?」と首を捻ってしまいました。
同じように思った方はいないでしょうか?
スウェット地のゴルフウェアはドレスコード的にアリなのか? ナシなのか? 調べてみました!
目次
スウェット=部屋着?
みなさんの中で、スウェットはどういうイメージがありますか?
自宅でくつろぐときに利用する、“部屋着”と答える人が多いのではないでしょうか?
わたしもそのイメージがとても強いです。
それがあり、ゴルフショップでスウェット地のウェアを見かけたときは、「どこで着るのか、何に着るのか」と、友人とウェアの前でしばらくの間議論になりました。
結局は、ゴルフショップに売っているからにはそれはゴルフウェアであり、ゴルフを絡めた旅行などで、夜、寝間着として着るものではないよね、という結論に達しました。
しかも、一つのメーカーだけではなく、複数のメーカーが、メンズものもレディースものも発売しているのです。
昔でしたら当然ドレスコード違反ということで、NGとなっていたと思われるこのウェアですが、実は現在のゴルフ事情の変化と大きく関係しているのです。
その前に、スウェット地は実はスポーツをするのに機能的なものである、という点を見てみましょう。
実は機能的なスウェット地のウェア
さて、部屋着のイメージが強いこのスウェット地ですが、実はとっても機能的なんです。
本来スウェットは衣類のことではなく、sweat(英語で「汗」)と書き、伸縮性、吸汗性、防寒性に優れた厚手の生地を意味します。生地としてはニットに分類されます。
スウェットは、その生地を内側で二重に折り、層にする点で、外側に平編みの生地を組み合わせることが大きな特徴です。
これにより、厚みのある防寒性に優れた生地ができ上がります。
寒い冬でも外でプレーするゴルフには、ピッタリなものなんですよね。
この生地の特徴を活かし、第二次世界大戦時、兵士のトレーニングウェアとして正式採用されていたスウェットウェアは、それだけに留まらず、その後、一般人にも広まっていきました。
また、1990年初頭にブラックミュージック(ヒップホップ)が大流行した際、スウェットパンツとスウェットパーカーがそのファッションとして、なくてはならない存在となりました。
その後、スウェット地は、化学繊維の発達により、近年ではあまりスポーツウェアとして用いられなくなり、寝間着や、生地の厚みでケガを防止する目的で、軽作業時に作業着として利用されるのが主となりました。
カジュアル化してきたゴルフ場
トレーニングウェアからファッション、リラックスタイムのルームウェアまで、幅広い用途を持つスウェットウェア。
近年の用いられ方から考えると、「紳士・淑女のスポーツの場」であるゴルフ場にスウェットウェアでくることは、パジャマで来ていることと同じ、と眉を顰(ひそ)める人もいるでしょう。
しかし、最近のゴルフ場は、会員権を持っているメンバーだけではなく、インターネットでも簡単にビジターだけで予約が取れるようになったことや、プレー代が安くなってきたことから、比較的若い年齢の人たちが頻繁に訪れる場所になっています。
それに合わせてゴルフ場もカジュアル化し、ジャケットを着用せずにゴルフウェアのままチェックインを行う人も増えてくるなど、「時代」と一言で収めても過言ではないほど、ゴルフ場を利用する人の変化に合わせ、変わっていっているのが現状です。
ゴルフはエチケットとマナーを重んじるスポーツであることを忘れないで
ゴルフ場がカジュアル化しているから、スウェット地のウェアは良いのか? そう声を上げる人もいるかもしれません。
先に挙げましたように、ゴルフは紳士・淑女のスポーツであり、同時にエチケット・マナーを重んじるスポーツです。
当然のことながらそれは、自分に対してではなく、そこにいる周りの人たちが気持ちよくその場を利用できるように配慮する心得なのです。自分が良いから大丈夫、という考えは、そこに当てはまりません。
それには、誰もが「パジャマ?」と見間違うようなダボッとしたシルエットのものは避けることも大切です。
ゴルフで会う人みんなに「これって良いの?」と聞かれ続けるのは着ている本人も良い気持ちはしないと思いますので、エチケットとマナーを重んじる初心に返り、服装選びをすることもとても大切です。
スウェット地のウェアを着たいときにまずチェックするのはコレ!
スウェット地のウェアが気に入ってそれを着ようと思ったとき、最初に、自分が訪れる予定のゴルフ場の、ドレスコード(服装規定)をチェックしてください。
今やほとんどのゴルフ場はホームページを持っていて、そこを訪れるゴルファーに向けて、ドレスコードの案内が記載されています。
特に古くから続く名門コースや、厳しいドレスコードを設けているゴルフ場、各ゴルフ連盟が主催する競技会などでは、スウェットの他、ジャージやカーゴパンツなどを禁ずると、明記してあるところが多くあります。
スウェットはダメなどの記載がなく、他のことが規定してある場合は、まず大丈夫と考えても良いと思いますが、不安でしたら、直接ゴルフ場に電話で確認するのも良いでしょう。
特にパブリックではないメンバーコースの場合、メンバーが規定に準じていないビジターを連れていた場合、本人ではなく、連れていったメンバーがクラブから注意を受けることもあります。
そのようなことがないためにも、必ずドレスコードをチェックすることを忘れないようにしましょう。
ゴルフウェアは、各メーカー、毎年毎シーズン力を入れて販売しています。
オシャレをして楽しむのもゴルフのうち、マナーやエチケットを守り、コースを訪れるようにしてくださいね。