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ゴルフスイング

ドラコンプロ兼パーソナルトレーナー 平野 孝知

「腰を回せ」は間違い!?マキロイのように“胸”を回そう!

ゴルフスイングは身体を捻ることでパワーを産み出しています。

では身体のどの部分を捻っているのでしょうか?

モビリティー関節とスタビリティー関節

ゴルフをしていると、必ず「腰を回せ」「腰を捻れ」という言葉を耳にします。

はっきり言います、この表現は間違いです。

そもそも人間の体には、スタビリティー(固定)関節とモビリティー(動き)関節があります。

このスタビリティー関節とモビリティー関節が交互に人間の体に存在することで、ゴルフスイングのような複雑な動きを滑らかに行うことができるのです。

この関節の組み合わせを「ジョイントバイジョイント」と言います。

腰椎(腰)の可動性

(写真は「理学療法士によるリハビリ・ピラティス・予防」 http://www.pt-pilates.info/ より部分引用)

腰はスタビリティー関節であり、動かない関節なのです。

解剖学的にみても、腰椎(腰の骨)は5つあり、1個ずつは、1~2度しか回りません。

つまり、腰は5~10度しか回らないのです。

この回らない腰を無理矢理回そうとしたらどうなるでしょう?

想像の通り、「腰椎分離症」や「腰椎滑り症」といった深刻な腰痛の原因になるのです。

では、ゴルフにおいて回さなければいけない関節はどこなのでしょうか?

それは胸椎(胸)です。

胸椎(胸)の重要性

(写真は「理学療法士によるリハビリ・ピラティス・予防」 http://www.pt-pilates.info/ より引用)

胸椎には12個の骨があり、文献にもよりますがおおよそ30~40度ほど回るのです。

ジョイントバイジョイントからもわかるように胸椎は、モビリティー関節なのです。

つまり、モビリティー関節の胸椎を上手く回すことで、飛距離は伸び、安定したボールを打てるのです。

胸椎(胸)の正しい使い方

getty

上の写真は、私の大好きなローリー・マキロイ選手です。

骨盤(腰)はほとんど回らず、胸のあたりの服にシワがよっているのがわかると思います。

胸が回っている証拠です。

マキロイ選手が、比較的小柄でも世界の飛ばし屋として活躍している理由の1つに、胸椎を回す技術の高さが挙げられると思います。

私は、この胸を回す技術を「ボディーターン」ではなく「チェスト(胸)ターン」と呼んでいます。

この記事を読んでいただきました皆様も、チェストターンを意識していただければきっと飛距離アップへとつながると思います。

チェストターンを正しく行うには、回転軸の意識を変え、エクササイズを行っていただくことでどなたでも可能です。

まずは回転軸の意識ですが、いつも腰を回す意識でスイングを行っている方は、回転軸の意識をもっと高い位置(胸)に持ってください。

骨盤はテークバックの際も固定しておく意識でちょうどよいです。

胸をトップで右に向けたら切り返しからは、左に向けていくだけです。

骨盤ではなく胸を回す(チェストターン)ことで、素早く安定した回転を生み出せるのです。

まとめ

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海外のトッププレーヤーを見ても、身体の動かし方にはある一定の法則があるように思われます。

そのうちの1つがチェストターンです。

記事を読んでいただいた皆様もチェストターンをマスターし、飛んで曲がらないスイングを手に入れてください。