Gride

gettyimages/875207820
getty

ゴルフスイング

Nick Jagger

「インパクトはアドレスの再現」って言うけど本当でしょうか?

「インパクトはアドレスの再現である」という技術格言を聞いたことがあるはずです。

確かに、クラブヘッドがアドレスで構えた位置に戻ってくれば、ボールをクラブフェースの芯でインパクトすることができます。

インパクトで左腰は少し目標側に向いている

getty

論理的にとらえれば正しいのですが、部分的に細かく見ると、若干のフォローが必要です。

インパクトがアドレスの再現だとすれば、体が正面を向いている姿勢になるはずです。

しかし、厳密に言えば、これは正解ではありません。

両肩は正面を向いていて、腕もアドレスの位置に戻ってきていますが、左腰はすでに少し目標を向いた形になっているのです。

左サイドの下半身でスイングをリードしているから

getty

肩と腕はアドレスに戻っているのに、全体の姿勢としては、腰は正面を向いた段階を過ぎ、すでに目標方向に回転し、左斜め前を向いています。

左腰のほうが先行しているのです。

これは左サイドの下半身がスイングをリードしているからです。

トップからの切り返しでは、左ひざの左足上への移行から始まり、次に腰が回転し始め、肩、腕、手、クラブヘッドの順で、左サイドのリードにより振り下ろされてきました。

インパクトはあくまでも通過点

getty

ダウンスイングでは、手がクラブヘッドより先行し、インパクトで手とヘッドがアドレスの位置に戻り、ヘッドが手を追い越していきます。

インパクトは点ではなく、スイングの流れの中の1コマに過ぎないのです。

フォロースルーでは右腕が目標方向に真っすぐ伸びていきますから、当然右手が左手の上にきます。

これが正しいダウンスイングからフォロースルーにかけての動きです。

インパクトはあくまでも通過点であることを理解しておきましょう。