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ゴルフスイング

Nick Jagger

なぜ男性アマは女子プロより飛ばないのか?その答えはミート率!?

飛距離を伸ばすためには、ヘッドスピードをアップさせ、理想的な打ち出し角とスピン量で打つことです。

それ以外に、実はもう1つ方法があります。

それは「ミート率」を上げることです。

ミート率が上がれば、ボールの初速もアップする

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ミート率というのは、一言で言えば芯でボールを打つ確率です。

ヘッドスピードが40メートル/秒(m/s)の女子プロが、43m/sの男性アマより飛ぶのは、打ち出し角やバックスピン量が適正というだけではなく、ミート率が高いことも大きな理由なのです。

ミート率は「ボールの初速÷ヘッドスピード」で求められます。

プロゴルファーであれば、男女を問わずだいたい1.4以上はあります。

これがアマチュアゴルファーとなると、1.3くらいに落ちます。

これではヘッドスピードに応じたパワーが100%伝わらないので、飛距離が落ちてしまうのは当然のことです。

つまり、飛距離アップのためには、ヘッドスピードを上げるだけではなく、ボールの初速を上げる必要があるのです。

前記の公式からミート率が上がれば、ボールの初速が上がり、したがって飛距離が出るということが理解できるでしょう。

インパクトは点ではなく、ゾーンなのです

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それでは、ミート率を上げるためにはどうしたらいいでしょう?

クラブフェースの芯で当てるというと、どうしてもインパクトに意識がいってしまいますが、それよりも大切なことはスイング軌道なのです。

プロとアマのインパクトからフォロースルーにかけてのボールの軌跡を比較すると、プロのそれはクラブヘッドが最下点を過ぎ、アッパー軌道でボールにヒットしています。

その後、飛んでいくボールとヘッドの軌道は見事に一致しているのです。

アマチュアは、最下点がインパクト後にあり、飛んでいくボールとヘッドの軌道がずれてしまっていることが多いのです。

プロのインパクトは、言ってみれば点ではなくゾーンであり、ボールを押しているように打っているのです。

だから、ミート率が良くなるだけではなく、ボールを押すことでより飛距離を出しているのです。

インパクトまで前傾角度をキープする

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それでは、プロのような軌道で打つためにはどうすればいいでしょう。

それには、上体の前傾角度をインパクトまで絶対にキープすることです。

腕は完全に脱力し、肩をしっかり回して、腕力で打ちにいかないことです。

そして、インパクト後はほぼ左足に体重が乗り切っていることです。

これらは言ってみれば、ゴルフスイングの基本中の基本ですが、これができればミート率が確実に上がり、飛距離も大幅にアップすることは確実です。

ミート率は、簡易的な弾道計測器で測れますので、計測しながら練習してみるのも効果的です。