ゴルフスイング
Nick Jagger
手打ちを防ぎ体の回転でボールを打つには、ボールを“胸で見る”つもりで!
ミスショットの後、同伴プレーヤーに「全然ボールを見てないじゃん」なんて指摘を受けたこと、誰にでもありますよね。
よく耳にするアドバイスですが、実際のところ、インパクトでボールにどうヒットして、どう飛んでいくのかなど、見えることはありませんよね。
果たして、「ボールをよく見て打たなくてはいけない」というアドバイスを忠実に守らなくてはいけないのでしょうか。
ボールを見過ぎると、体にブレーキがかかる
ボールを見ることに意識が働き過ぎると、当然頭が残ります。
すると、体の動きにブレーキがかかってしまうので、場合によっては体が止まって、大きなスライスボール、あるいは頭を残すことで手が返り過ぎて大フックなんてこともあります。
つまり、ボールを凝視するということは、体の動きを止めてしまうことに直結するのです。
目だけでインパクトまでボールを見ようとすると、ナイスショットの条件であるスムーズな体の回転、バランスのいいフィニッシュはできなくなってしまいます。
体の正面をボールに正対させるイメージを持つ
目という細かい部分でボールを見る意識ではなく、もっと大きな体のパーツ、例えば胸など、体の正面でボールを見るという意識を持ったらいかがでしょうか。
言い換えると、胸でボールを見るというより、胸をボールに正対させるイメージが、スムーズな回転を生みます。
アドレスでボールは胸の正面、バックスイングでは胸を90度右に回し(右利きの場合)、インパクトで再び胸を正面に戻し、フィニッシュは胸を目標に正対させるイメージを持つことで、振り遅れや体の突っ込み、スウェー、“明治の大砲”フィニッシュなど、スイングの悪癖を防止する効果も出てきます。
目や手など体の細かい一部分でチェック項目を作るのではなく、もっと大きな体の部分を意識して、シンプルに体を左右に回すというスイングを考えたほうが、ゴルフスイングがやさしく感じられるはずです。
その結果、大きなパーツでスイングすることで、リズムが良くなり、クラブと体が同調しやすくなります。
スイングのチェック項目は少ないほうがいい
誰にでも経験があると思いますが、ゴルフの調子がいい時というのは、何も考えなくてもナイスショットが出ますよね。
そんな時というのは、プロやアマチュア、レベルを問わず、スイングの細かい部分に意識はないはずです。
例えば、フィニッシュで目標方向に体を向けることだけをイメージしただけで、ナイスショットが出たなんてこともあるでしょう。
チェック項目がない時ほど、体もクラブも淀みなく振れるのです。
それは、体にもクラブにもストレスがない状態だからこそ生まれるナイスショットなのです。
まずは、“ボールを胸で見る”から始めてみてください。