ゴルフスイング
とや
CATレディース優勝の大里桃子選手に学ぶ、得意な距離を残すマネジメント
こんにちは、ライターのとやです!
2018年8月17~19日に行われたLPGAの試合、CATレディースで優勝した大里桃子選手はすごかったですね!
迫りくる森田遥選手を最終ホールでバーディで突き放し優勝。メンタルと技術、すべてが噛み合ってつかみ取った勝利でした。
実はこの最終ホール、大里選手は「得意な距離を残す」という選択をしていました。中継をご覧になっていた方、お気づきでしたか?
ドライバーでは森田遥選手を超えるロングドライブ
最終ホールのパー5。
ドライバーの飛距離では森田遥選手よりも前に出ていた大里桃子選手。この時点では1打差で大里選手がリードしている展開。
森田選手としてはどうしてもバーディが欲しい、そしてプレーオフに持ち込みたい!
そこで2打目もしっかり距離を出してフェアウェイに置いてグリーンまで約90ヤード。大里選手にプレッシャーをかけます。
ここで大里選手の2打目。
残りグリーンまで250ヤード程。森田選手のナイスショットを目の前で見た直後。
普通なら少しでも遠くに、少しでもグリーンの近くに・・・と思うのが心情でしょう。
2打目に大里選手が握ったのはUT
大里選手の2打目。手に握られているのはスプーン(3番ウッド)ではなく、ユーティリティ(UT)でした。
そしてまったく力むことなく振り抜かれたショットはきれいにフェアウェイ右へ。グリーンまで残り約100ヤード。
ティーショットでは前に出ていた大里選手が、セカンドでは森田選手の後ろへ。
このマネジメントが3打目で勝敗をほぼ決定付ける布石になりました。
大里選手は短いアプローチが得意じゃない?
実はこのCATレディースの中継で、大里選手は「短いアプローチ」があまり得意ではない、という情報がありました。
そのため飛距離を出してグリーン近くに短いアプローチが残るくらいなら、ウェッジできっちり狙える距離を残したほうがいい、という選択をしたのでしょう。
セカンドショットも短いほうが難易度が下がりますし、3打目で勝負しやすい距離を残しました。
結果としてこれがピタリとハマって3打目はピン横50センチ。優勝に王手をかけた1打でした。
グリーンを狙える得意な距離を持つことの重要性
プロゴルファーは様々な距離を打ち分けて、スピンや弾道までも使い分けます。
なので我々アマチュアゴルファーよりはるかに技術の引き出しは多いはず。
それなのに「自分の得意な距離を残す」というマネジメントを選択するんですよ。
アマチュアでも1打を削ろうとしたとき、パーオンできなければスコアは伸びていきません。
そんなとき猫も杓子もフルスイング、すべてのショットで目一杯の距離を狙っているようではパーオン率は下がってしまうでしょう。
例えばパー4ならば、ティーショットをコントロールして、セカンドショットで自分の得意な距離を残すようにマネジメントをすることってとっても重要。
だって苦手な距離を残すより、自分の得意な距離を残したほうが良い結果が出るに決まってますからね。
あなたの好きな距離はどれくらいですか?
その距離を残してパーオンが狙えるようにマネジメントしてみましょう。ゴルフがものすごく楽になりますよ。