ゴルフスイング
Nick Jagger
プロがよくやっている、ラインの後方線上で行うパットの素振りの意味
18ホールをすべて2パット以内でホールアウトすることが、グリーン上の目標です。
アベレージクラスのレベルでは1パットで収まるホールもあるでしょうが、それ以上に3パット、4パットというホールも多いことでしょう。
100を切れるかどうかは、いかに3パット以上のホールを少なくするかがポイントになります。
すべてのホールを2パット以内で上がることは簡単ではありませんが、3パットを減らす方法はあります。
ファーストパットの重要性を再確認する
3パットをしてしまう一番の原因は、長いファーストパットの距離感が合わないことにより、2パット目に難しいパットが残ってしまうことにあります。
しかし、克服しようにも、普段ロングパットの練習はできませんから、たいていのゴルファーはゴルフコースの朝の練習グリーンで、わずかな時間にボールを転がす程度です。
月イチゴルファーともなると、前回のプレーでつかんだタッチも時間が経ち過ぎて、イメージもなかなか湧かないのは当然です。
そのためにセカンドパットが2~3メートル残って、3パットというパターンを繰り返しているのではないでしょうか?
仮に2~3メートルのセカンドパットの距離が1~2メートルの距離に縮んでも、プロや上級者でもそんなに簡単な距離ではありません。
だからこそ、ファーストパットの距離感というのは、ゴルフをプレーする上で、とても重要なものと言えるのです。
なにしろ、ゴルフのレベルにかかわらず、スコアの40パーセントを占めるのがパットの数なのですから。
ファーストパットを1メートル以内に寄せる
ロングパットだけでなく、5メートル程度のミドルパットでも、久しぶりのバーディーパットやパーパットになると、意識し過ぎて1メートル以上のショートやオーバーなんてこともよくあるはずです。
まずは1メートル以内に寄せるということが、ファーストパットの鉄則です。
よく言われるロングパットの定番のレッスンに、直径2メートル(半径1メートル)の円をイメージして、その円内にボールを入れるというのがありますが、まさにそういうことなのです。
ラインの後方に立って、カップを見ながらイメージを出す
多くのアマチュアは、実際にパッティングするアドレスの位置から半歩から1歩くらい後ろに下がって、2~3度素振りをしてボールを打ちます。
しかし、ボールのロゴやラインをターゲットに合わせてアドレスに入ると、目標方向がずれていたり、スタンスの向きがしっくりこないなんてこともあるはずです。
その原因は、アドレスの位置はボールと目標を結ぶ線よりも1歩下がった位置なので、ラインと平行な位置からボールを見ると、ズレが生じるからです。
ですから、そのようなズレをできるだけなくすため、ラインの後方に立って、カップを見ながら素振りをすることをお勧めします。
プロはこうしてカップまで転がっていくボールを打つ前にイメージしていますが、これをしないアマチュアは、ボールがカップまで転がっていくイメージができていない人が多いでしょう。
プロによっては、カップからアドレスしている位置にボールが戻って来るイメージを持つという人もいます。
アマチュアでも打つ前に、一度頭の中でリハーサルしてからアドレスしたほうが、タッチは合わせやすくなるはずです。
カップを見ながら素振りをすると、距離感が合わせやすくなる
ボールの後ろに立ってカップを見ながら素振りをすると、人間の本能によって、距離感の合った振り幅とスイングスピードが作られます。
ボールとカップの延長線上に立つことで、よりラインやボールの転がっていくイメージも明確になるし、疎かになりやすい距離感もリズム良く出すことができるようになります。
後方から見たラインをしっかり頭に入れれば、体が自然にストロークに反応し、距離、方向とも大きく狂わず、ファーストパットがカップに寄るようになるので、セカンドパットもやさしくなり、3パットは激減することでしょう。
簡単にできるルーティンなので、ぜひ習慣として取り入れて、3パットをなくしましょう。