ゴルフスイング
Nick Jagger
声が出せないくらいに苦しいトップが飛距離を生みます
あるレッスンプロがこんな指導をしているのを見たことがあります。
生徒さんにバックスイングを上げさせ、トップで止め、プロに左肩を抑えられます。
そこで「名前は?」と質問します。
ここで生徒さんが声を出して、答えられるようではダメなんだそうです。
胴体を大きく捻ると、苦しいけど力は入らない
バックスイングで楽をしたら、ボールは飛びません。
トップで止めた時、声が出ないくらい苦しくないと、飛距離は出ないと言うのです。
体を捻らないで、手を大きく上げようとするから、肩や腕に力が入ってしまうのです。
左肩を右肩の上まで入れ、胴体を大きく捻ると苦しいけど力は入らなくなります。
体が硬いのでそんなに肩は回らないという人も多いでしょう。
しかし、それくらいのことは年を取ろうが体が硬かろうができるというのです。
50歳を過ぎ、60歳になっても難しいことではなく、普段運動していない人にもできるというのです。
真正面でボールを見ていると、肩は回らない
では、なぜ肩が回らないかというと、真正面からボールを見て、左肩をボールに向けてバックスイングするためだといいます。
それではいくら体が柔らかくても肩は入っていきません。
顔を後ろに向けて、それで左肩を右足のほうまで入れてやるようにすると、肩は自然に回るのです。
これは年齢も体の硬さも関係ないことで、要は体の使い方次第だと言います。
顔が動くことを怖がらない
「頭を動かしてはいけない」と言われているので、顔の向きをまったく変えずに正面からボールを見て、バックスイングをしている人は多いと思います。
しかし、それでは体の柔らかい人でも肩は十分回りません。
左肩を右足の上に向けて入れてやろうとすると、肩と一緒に顔も後ろ向きになります。
そうすると、頭も動くような感じがするので、顔の向きを変えずにバックスイングしようとすると、左肩が前のめりになります。
顔を動かすのを怖がっているうちは、「飛ばすバックスイング」はできないのです。
腕や肩に力を入れずに飛ばすには、声が出せないくらい苦しいトップを作ることが重要なのです。