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ゴルフスイング

レッスンプロ・クラフトマン 河野

印象に残っている同伴競技者 5Wの名手K様

こんにちは。

レッスンプロ・クラフトマンの河野です。

今回は、「一本の得意クラブや得意技を持つ事は、いろいろな意味で重要です」という、私の経験をお話しさせていただきます。

5Wで160~180ヤードを自在に操る

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その方とは、私がまだアマチュアの頃に出場した試合の時に初めてご一緒させていただきました。

年齢は私より5歳上の方で、飛ばない私よりもさらに飛ばず、飛距離は220ヤードくらいですが、曲がらないプレーヤでした。

私と同じゴルフスタイルなので親しみを感じ観察させていただきました。

私が、曲がらず小技で拾ってスコアを作って行くのに比べ、K様は、5Wで160ヤードから180ヤードを自在に操りたびたびバーディーチャンスに付けるゲーム運びで、素晴らしい感性と技術の持ち主でした。

スイングは、お世辞にもきれいとは言えませんが、抜群のコントロールとパッティングの上手さは、驚異的でした。

故杉原輝雄プロのようなプレースタイルで、飛ばし屋のライバルを破り、数々のタイトルとクラブチャンピオンを獲っていました。

私も、噂には聞いていましたので同伴できるのを楽しみにしていた試合でした。

攻撃力。

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同伴してみてその攻撃力に気圧(けお)されました。

175ヤードのショートホール(パー3)での事です。

ピンは中央の左寄りで、左に外すと大きなバンカーがあります。

私がオナーでしたので5番アイアンで中央に狙いを付け、ほぼ狙い通りに打てました。

K様は、5Wでワンピン右に付けバーディーチャンスです。

K様の延長上の私が先に打ち、ボール一個右に外しました。

K様は、それを真ん中から沈めバーディーです。

それからも、流れは変わらず、K様75打、私76打で二人とも予選を通りました。

この試合は、とても勉強になりました。

足りない物を練習で補う。

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改めて自分のプレーに足りない物を気付かせてもらった試合でした。

ボールが曲がらず、アプローチが上手いが、得点できる攻撃力がない事に改めて気付きました。

俺は、何ヤードまでピンを狙えるだろうか?

せいぜい130ヤードというのがその当時のレベルで、140ヤードを狙ったら自信がありませんでした。

K様は185ヤードくらいまで狙ってくるだろうと思い、実力の差を改めて思いました。

それからの自分に課したのは、精度の高いショットを打つ事です。

それから、100ヤード以内からバーディーチャンスに付けるテクニックです。

私は飛ばし屋ではないので、ロングホール(パー5)を2オンする事はありませんが、グリーン周りになれば寄せワンでピンそばに付ける確率は高いほうだと思っています。

それを、これからの目標は100ヤード以内をバーディーチャンスに付ける。

攻撃力を伸ばすための練習をしました。

その時に練習をして作り上げた物は今でも役立っています。

今回は、少しレベルの高いお話になりましたが、一本の得意クラブや得意技を持つ事は、どのレベルの方にとっても、いろいろな意味で重要です。

……という私の経験でした。

レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。