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ゴルフスイング

おっ3

ゴルフ特有の言い回しの意味するところ!~上下の捻転差~

勝手にシリーズ化『ゴルフ特有の言い回しの意味するところ!』第4弾は、上下の捻転差です。

「これはわかりますよ」と仰る方、いらっしゃいますよね。

では、その時の身体の感覚もおわかりになりますか? 今回はここを掘り下げます。

上はどこで、下はどこ?

御年58歳のフレッド・カプルス。

『超』がつく程のストロンググリップで、骨盤はほぼ動かずに左肩はあごの下よりも右まで回るようなトップが特徴的です。

往年のニックネームは『Boom Boom』。

文字通りものすごいヘッドスピードで、唸りを上げるスイングの音から付いたものと聞いた記憶があります。

そんなカプルスの『上』を肩のライン、下を『腰』としてとらえると、確かに『捻転差』が大きいと思います。

この捻転差こそ、欧米人としては決して大柄とはいえない体格で、ビッグドライブを連発した原動力だと思います。

しかもカプルスのスイングには、脱力感と柔らかさがありますよね。

では、この時にはどこに力が入っているのでしょうか?

捻転差を作ることは目的ですか?

脱力感があり、しなやかなスイングの持ち主カプルス。

肩関節や胸郭(きょうかく)の柔軟性あってのスイングですが、柔らかいだけでは捻転差は作れるのでしょうか?

そして、それが飛ばしと方向性につながるのでしょうか?

『おっ3』の解釈は「ノー!」です。

そもそも、しっかりと地面をグリップして、膝下を安定させておかないと捻転差はできません!!

ということは、捻転差は意識してできるものではなく、動作の結果としてできるものと考えています。

膝下を安定させて、脱力させたおへそから上の部分を背骨を軸に回転させた結果としてできるのが『捻転差』です。

あるいは、安定させた膝下の上で、胸郭と骨盤をツイストさせるイメージのほうが合う方もいらっしゃるかもしれません。

その時には、どこに力が入り、どんな感覚になっているのでしょうか?

ベルトから下に注目!

getty

カプルスのトップオブスイングを見ると、右ひじはフライングエルボーですが、肩周りやひじから先には不要な力はまったく入っていないことがわかると思います。

注目は、ベルトから下です。

右の股関節にパンツのしわが入り、右のヒップと右内腿に張りを感じます。

腰の周り過ぎを防ぐために、左膝は自然にやや前に出していることがわかります。

この下半身の動き、そしてお尻の筋肉と右内腿で回転を受け止めることが『捻転差』の根源と思うのです。

この『受け』が上手くいかないと、どんなに『捻転差』を作ろうとしても理想的なものはできません。

この時、以前に書いた『右股関節に乗る』感覚がないと上手く『受け』ることができません。

この動きの確認は、クラブがなくてもチェックできます。ただし、人前でやるのは……。

ぜひ、一度感覚のチェックをしてみてください。