ゴルフスイング
宮下芳雄@プロゴルファー
バンカーショットはなぜ難しいのか?「2大原則」って本当!?
バンカーショットについて私と一緒に考えてみましょう!
そもそもバンカーとは何なのか? なぜバンカーは難しく感じるのか? バンカーショットが難しいロジック的な要因は? 2大原則ってなんだ?
などなど、バンカーショットをする上での知識を高めて、克服するきっかけを発見していただければと思っています。
目次
バンカーはコース設計者が意図的に作った罠だ!
バンカーは、コース設計者がコースを難しくするためにわざと作ったものなのです。
そんなこともあり、フェアウェイからボールを打つことよりもバンカーから打つことのほうが難しいのは、じつは当たり前のことなのです。
なぜゴルファーはバンカーを難しく感じるのか?
アプローチショットでは、芝生からならボールだけを打つことに対して、バンカーからは砂とボールを一緒に打たなくてはいけません。
さらにバンカーショットをする時には砂の負荷も計算に入れなくてはいけないのです。
ボールを打つイメージを変更したり、力の加減を変えなくてはいけないことがバンカーショットの難しさを高めているのです。
あなたは通常の2~3倍の負荷を想像できますか?
ちなみにアプローチショットでクラブがボールに当たる瞬間の負荷はボール1個分(45.93グラム)です。
さらにバンカーショットではボール1個分の重さに加えて砂を打つ時の量も計算しなくてはいけません。
アメリカにあるショートゲーム専門のゴルフアカデミーのデータによると、サンドウェッジ(SW)を使った場合、だいたい70~100グラムの負荷があるとのこと。
負荷が70~100グラムということは、同じ距離打つとしたら2~3倍のスイングスピードが必要なことになります。
当然振り幅も大きくなり、結果的にミート率が下がってしまうことになります。
このこともバンカーを難しくさせているもう一つの要因になるのです。
バンカーショットはボールを上げなければいけない
さらにバンカーショットを難しくさせている要因は「ボールを上げないといけないこと」です。
バンカーショットではボールを上げるためにフェースを開いたり、アウトサイドイン軌道でクラブを振るなど、通常とはかなり違った打ち方をしなければならないのです。
このことがバンカーショットをさらに難しくしています。
バンカーショットは「フェースを開く?」
バンカーには「2大原則」があると言われています。
その一つ目は「フェースを開く」ことです。
フェースを開く度合いについてはバンカーのアゴの高さによって変わってきます。
さらに、しっかりフェースを開くことにより必要以上にクラブヘッドが砂に潜り過ぎてしまうことを防ぐ効果もあります。
そんなこともあり、フェースを開くことでやさしくバンカーショットを打つことができるのです。
しかし、初心者ゴルファーさんの中には、フェースを開くことに違和感を覚える方も多くいます。
じつは、初心者ゴルファーにとっては、フェース開かないで打つほうがアプローチショットに似たイメージでクラブを振ることができるので、安心してバンカーショットを打つことができるのです。
二つ目はクラブを振る軌道。じつはこれが難しい!
二つ目は「アウトサイドイン」軌道です。
アウトサイドイン軌道とはクラブを体から離すように上に高く上げ、ダウンスイングではクラブを左へ低く振り下ろす打ち方です。
このようにバンカーでは普段とは違った打ち方をすることが、バンカーショットを難しくさせているのです。
私が行っているコースレッスンで「アプローチのイメージでバンカーショットを打ってみてください!」とアドバイスをしたところ、途端に上手くバンカーショットができるようになる方が多くいます。
バンカーは習うより慣れろ! あなたはバンカーの練習をどれくらいしていますか?
最後に私からGridgeをご覧になっている皆さんへ言葉を送ります!
【バンカーショットは習うより慣れろ!!】
正しい知識を踏まえてバンカーから圧倒的な練習を繰り返し行い、砂に慣れて自信をつけましょう。
それがバンカーショット上達の近道です。
ではまた次回です。