ゴルフスイング
PAR RUSH 01
我流スイングも悪くないと思った瞬間!上達シリーズ第18回
女子プロとラウンドしたチャリティーゴルフでプロと話をしていて、「なるほど」と関心した話を中心に我流スイングについて考えてみます。
私も、現在シニアツアーで活躍するベテランプロたちを見ながら育ってきたおじさん世代です!
今の男子・女子のトーナメントで活躍しているプロゴルファーは、素晴らしいスイングをしていると感心してしまいます。
それは、小さい時からゴルフをやり、ティーチングプロに教わり完成されたスイングだと思います。
では、昔の我流スイングのプロとの違いは何でしょうか?
話が突然飛びますが…
テレビ東京系列のBSテレ東で日曜日の朝8:00から放送されている「ゴルフ侍、見参!」をご覧になっている方はいますか?
片手シングル(ハンディ0〜5のシングルを言います)のアマチュアが自分のホームコースで、シニアプロと真剣勝負で9ホールのマッチプレー対決をする番組です。
私は、長年楽しみに見ています。
シニアではあってもプロの技はさすがだと思う反面、片手シングルがプロと互角に戦う場面も多々あり、これも「すごいなぁ!」と思います。
さすが、クラブチャンピオンとなった方の実力は違います!
シニアプロのスイングは独特で
この番組に登場するシニアプロは、年齢を考えれば、今の若いプロと違って、ある程度の年齢になってゴルフを始めて、その後苦労してプロになった方が大半です。
そのスイングは独学で学んで苦労して完成したスイングだと思われ、決して美しいスイングではないプロも多く登場します。
11月26日の放送に登場した、チームセリザワアカデミーのレッスンプロ、大庭長人プロのスイングを見て、これでハンディキャップ(HD)4の挑戦者に勝てるのだろうか? と思いました。
結果は3&2(3ホール勝っていて、残り2ホールだから勝利決定という意味)で快勝でしたが、初めて回るコース、そのホームコースの強者を相手に勝つというプロの技術は、美しいスイングとは違うけれど苦労して磨き上げたプロのスイングだと痛感しました!
※大庭プロは、今年のKKT杯バンテリンレディスオープンでは、チームセリザワの後輩・西山ゆかりプロのキャディを務め逆転優勝を後押ししました。
(写真はチームセリザワゴルフアカデミーのサイトより)
さて、女子プロから聞いて「なるほど!」と感心したこととは……
チャリティーゴルフのラウンドの終了後に、「え! こんなスコアを叩くプロもいるんですか?」と聞きました。
アマチュアとプロは同じティーでラウンドしており、グリーンも完全ホールアウト(“OK”を出さずに必ずカップインまでプレーすること)ですから、条件は一緒です。
その中で、アマチュアのベストよりもかなり悪いスコアを見ると「なぜ?」と思い、こんなことを聞きたくもなります。
その質問に対する女子プロの答えに仰天しました。
「今の若いプロは、小さい頃からティーチングプロに付いてレッスンを受けて来たので、不調になった時に突然どのようにクラブを上げれば良いのかがわからなくなって、イップスになるプロもいる」とのこと。
「皆さんは、独学で学んで苦労して今のスイングを作り上げて来たけど、ティーチングプロの言う通りにスイングを作って来たプロは、悪くなった時に何が悪いのかを考えることができないのです」ということでした。
このGridgeをご覧になっている方は考えることができている方でしょう!
Gridgeには、たくさんの方がさまざまなことを投稿して、その内容を見れば知識と課題を解決するヒントがたくさん出ていると思います。
そうです! 我流スイングも、悩み、そして少しでも上達したいと思う向上心があり、いろいろと考えることができれば捨てたものではない、と思うのです。
ゴルフは単純で、スイングの形はどうあれクラブヘッドに仕事をさせて許容範囲にボールを運ぶというゲームで、スイングの良し悪しを競うゲームではないでしょう!
今回、女子プロの一言と、相前後して見たテレビ番組のゴルフから、考えさせられた出来事でした!
私も我流スイングですが、上達を目指して頑張ります!