ゴルフスイング
もーりー
“フルスイング”と“目いっぱい振る”は似て非なるものです!【パート2】
皆さんゴルフを楽しんでいますか?
こんにちは、ライターのもーりーです。
今回もまたまた“フルスイング”について考えます。
ポイントとなるのは、“ヘッドスピードはゴルフクラブそのもののスピードだ”ということ、ですかね (#^^#) 。
腕を振るスピードがマックスなのはまったく意味がない!?
フルスイングと言ったら目いっぱい腕を振るというイメージを持つ人が多いかもしれません。
そりゃそうだろ! ヘッドスピードを出すためには腕を振らないと……。
これが間違いのもとなんですよね。
【パート1】でも触れましたが、ヘッドスピードの定義を思い出してください。
“ヘッドスピードとはインパクト時のゴルフクラブのヘッドの速さのことであり、インパクトとは、ゴルフクラブのフェースにボールが当たる瞬間を指します。”
当然のことなんですが、ヘッドスピードとはクラブヘッドが動く速さなんですよ。
ではこれが何を意味するのか。
それは、腕を目いっぱい振ることとヘッドスピードは必ずしも比例しないということ。
目いっぱい振ろうとして腕がガチガチに力んでしまうと、ヘッドスピードは逆に落ちてしまいます。
基本的に人間の体の中で腕や手先は非常に器用に、そして動かしやすくできています。
ですからパワーを出そうとすると、ついつい腕や手先を使おうとしてしまいます。
しかし実際は、筋肉が一番付いている(筋力がある)のは太ももを中心とする下半身です。
この下半身を上手く利用できるように、体をしっかり回転させることができれば、クラブヘッドはスムーズに動いてくれます。
そしてこの回転運動が速くなれば、連動するようにヘッドスピードも上がります。
回転運動のスピードを速くするには、適度に力が抜けた筋肉を速く動かす必要があります。
と、ここで出てきました!
ヘッドスピードを上げるコツは、筋肉に力を込めるのではなく、素早く動かすことなのです。
目いっぱい力んでガチガチに固まった筋肉はギクシャクした動きしかできません。
筋肉を素早く動かそうと思えば、ある程度脱力させる必要があるのです。
ですから腕を振るスピードがマックス、すなわち目いっぱい振ることは“フルスイング”とは言えないですよね。
方向性をキープできる“フルスイング”になっていますか?
どうですか?
フルスイングについての考え方は変わってきていますか?
フルスイングは脱力&マックスの7割力感スイングくらいで十分だと思いますが、これにあと1つ頭に入れておいてほしいことがあります。
それは方向性です。
【パート1】でも、フルスイングはヘッドスピードとミート率のバランスが大事だと申し上げましたが、この2つの要素に方向性も加えてもらいたいのです。
方向性と言っても、我々アマチュアだと常に狙った方向にボールを飛ばせるわけではありませんから、まずはドライバーならフェアウェイもしくはセミラフくらいの範囲内に収まるくらいのスイングを心掛けてほしいのです。
『方向性まで考えちゃうと、飛距離を大幅にロスしてしまうよ……』
確かにそうかもしれません。
しかしながら多少飛距離はロスしても、ラフにボールを行かせないことを優先するべきです。
と言うのも、ゴルフが難しいのはこのラフの存在があるからこそなのです。
ラフからのショットはインパクトでクラブヘッドとボールの間に芝が挟まりやすく、このときの挟まり具合でボールのスピン量が大きく変わってしまいます。
フライヤーと呼ばれる、番手以上の飛距離が出てしまうこともあれば、芝の抵抗が強くてまったく飛ばないことだってあります。
つまり、ラフからのショットは、打ってみないことには飛距離が計算できないギャンブルショットになりやすいのです。
仮に、深いラフでグリーンまでの距離が130ヤードと、フェアウェイでグリーンまで160ヤードのシチュエーションがあり、どちらかを選択できるとします。
アマチュアなら130ヤードのほうを選択しがちですが、プロゴルファーやトップアマなら間違いなく160ヤードのほうを選ぶと思います。
つまり、それくらいティーショットをフェアウェイに置くことは重要なのです。
ゴルフにおいて、方向性は飛距離よりも重要視してもいいくらい大事なものですので、ある程度方向性がキープできるヘッドスピードをフルスイングの基準にしたほうが絶対に良いと思いますよ!
『フルスイングの飛距離=最大飛距離』ではありません!
いかがだったでしょうか。
フルスイングの考え方は個人的にもぜひ記事にしてみたかった内容だったのですが、なかなか表現するのが難しく、上手く伝えられたか自信がありませんが、非常に大切なことなので、これをきっかけにいま一度考えてみてくださいね。
最後にこれだけはお伝えして締めくくりたい内容があります。
それは『フルスイングの飛距離=最大飛距離』という考え方に陥らないようにしてもらいたいということです。
人から飛距離を聞かれた際に、フルスイングの最大飛距離を答える人がよくいます。
最大飛距離というのは最高に上手くいった場合であり、5回打って4回その距離が出るのなら問題ありませんが、5回に1回しか出ないようなら、そんな見栄は意味がありません。
むしろその最大飛距離を打とうとして腕が力んでしまい、ミスショットを誘発してしまうだけですよ。
あくまでも『フルスイングの飛距離=数球打った時の平均飛距離』で考えるようにしましょう。
ゴルフは飛距離を競うのではなく、いかに少ない打数でホールアウトするかを競うものなのですから!
といったところでお後がよろしいはず!? ですので (^^;)、今回はこのへんで失礼します。
それでは、また!