ゴルフスイング
Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ
ヘッドスピードアップに効果的!?「スーパースピードゴルフ」を買ってみた!
みなさん、「スーパースピードゴルフ」ってご存知ですか?
ひと言でいうと、「振るだけ」でヘッドスピードが上がるという、魔法のような練習器具です。
いかにも眉唾な感じのキャッチフレーズですし、結構お高い練習器具ですので、自宅に届いた「スーパースピードゴルフ」をルンルンで開封している私を見た妻は、「こんな棒がそんなに高いの?!」と半分呆れ顔でした……。
ゴルフをしない人から見ればただの棒ですが、「ゴルフ雑誌をよく読む人、練習器具マニアの人にとって「スーパースピードゴルフ」は、有名な練習器具だったりするのです。
そして何より、「スーパースピードゴルフ」はTPIトレーナーとPGAツアー選手によって生み出された練習道具です!!
そこで今回は、どのような仕組みでヘッドスピードを上げることができるのか、解説していきます!!
オーバースピードトレーニングで限界突破!!
「スーパースピードゴルフ」の特徴のひとつは、「オーバースピードトレーニング」を使ったヘッドスピードの向上です。
普段使用するドライバーより軽いものを振ることで、「脳(神経系)」を鍛えていきます。
ウェイトトレーニングや走り込みのように、筋肉を大きくしたり持続量を向上させるのではなく、脳から筋肉への指令(神経系)を変えていきます。
オーバースピードトレーニングは「速度」が重要なスポーツで取り入れられています。
スプリンター向けのトレーニングでは、下り坂を走ったり、チューブを用いて牽引してもらうことで、未体験のスピード領域で身体を動かします。
ピッチャー向けのトレーニングでは、通常より軽いボールを投げることによって、いつもより速い腕の振りを体験させます。
このようにして「脳」のリミッターを解除することで、身体を速く動かすことができるようになるのです。
重たいクラブを振って身体の使い方を改善する!
「スーパースピードゴルフ」には、ドライバーよりも約20%軽いクラブ、10%軽いクラブ、5%重いクラブの3本がセットされています。
軽いクラブを使い「オーバースピードトレーニング」を実行した後に、「5%重いクラブ」を振ります。
身体が疲れている状態で、手先だけのスイングで重たいクラブを振ることはできません。
自ずと正しい身体の使い方(正しい運動連鎖)でスイングできる仕掛けが組み込まれているのです。
「地面反力」「キネマティックシークエンス」という言葉は、スイング理論が好きな人の大好物だと思いますが、実際にそれらを頭で考えてスイングすることはできません。
ゴルフスイングは、コンマ何秒で完了してしまいますから、考えている間がありません。
本能的なモノを使って、正しい身体の使い方(正しい運動連鎖)を習得していこうということです。
実際に正しく振れているかを知るためには、トレーナーにチェックしてもらうのが一番ですが、自分ひとりでトレーニングしていてもそれなりに形になっていきます。
※「スーパースピードゴルフ」が認定するトレーナー資格があります(もちろん私も取得しています!)
トレーニング前は入念な準備運動を!
オーバースピードトレーニングは、今までにない速度域で身体を動かすトレーニングです。
そのため、ケガをしないためにも入念なウォーミングアップを行って筋肉が動ける状態にしておく必要があります。
また、体調が優れない時、身体のどこかが痛い時、前日のトレーニングの疲労が残っている時は行わないほうがいいでしょう。
足首、股関節や骨盤、肩、首回りの筋肉を十分にほぐしてからトレーニングを開始してください。
ゼロからウォーミングアップをする場合、15分程度は時間が必要だと思います。
また、ゴルファーの平均年齢はその他のスポーツと比較して高齢であることからも、慢性的に関節や筋肉の動きが悪くなっている人が多いかもしれません。
そのため、「スーパースピードゴルフ」のような神経系のトレーニングを実施する前には、負担のかからないスイングの習得 or 筋肉や関節のバランスを戻しておく必要があります。
→この分野はTPIトレーナーの得意分野です!!
オーバースピードトレーニングの目的は、鍛えられた筋肉に対して、神経系を連携させていくことが主目的です。
ただ振り回して下手を固めただけ、ケガしただけ、とならないように気をつけてくださいね!