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ゴルフスイング

PAR RUSH 01

「強い球を打つためにはヘッドを走らせること!」〜不調からの脱出vol.3

いろいろと注意すべきポイントを変えながら、スイング作りに励んでいます。

前回(vol.2)でお伝えした「ゆっくりスイング」は、ある程度身に付いてきました。しかし、何か物足りないショットが続いて、次に取り組む課題を考えました!

以前にも取り組んだ課題ですが、「ヘッドが走っていない!」ということに気がつき、以前教えてもらったことを思い出しながら、この課題に向き合いました。果たして、その結果は?

今回は、その報告です!

グリップに力を入れないようにしていますが、やはり瞬間的に力が入ります!

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グリップは柔らかく握るというのが、よく言われるポイントです。

私は、従来からソフトにグリップすることを心がけて来たので、「無駄な力が入っていませんね!」とよく言われます。それは、グリップで力が入ってしまったら、脱力のスイングなんてできるわけがないという、自分の信念の中で身に付けて来たソフトに握るグリップだからです。

ところが、そんな私でも調子が悪くなると、自分では意識せずにいつも通りでも、グリップに力が入ってしまっていることがあります。このグリップで入った力が、腕から上半身に力が入るという悪い流れを作ってしまいます。

ゆっくりスイングで、力を抜くようにしますが、手だけが動いてヘッドが走っていません!

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不調を克服するために、「捻転差の意識」や「ゆっくりスイング」などの課題に取り組んできました。

特に、ゆっくりスイングはそれなりに効果があり、安定したスイングにもつながりました。しかし、ゆっくりスイングは時として、グリップに力が入るということにもつながることになりました。

バックスイングから切り返しの瞬間が、特にポイントになります。この切り返しの瞬間にそれまで脱力していた「グリップ」に力が入り、ヘッドが仕事をするという状態になりません!

これは昔のスイングで言われた「タメを作る」ということとは違います。しかし、切り返しで力が入ることで、腕と同調してヘッドが下りて来てしまいます。

これが結果として、インパクトからフォローにかけて「ヘッドが走る」という大事な仕事をさせなくなるのです。

これでは、力強い球は打てません!

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ゴルフスイングでは、身体を回転させてボールを飛ばします。

しかし、仕事をするのはクラブヘッドです。クラブと身体の唯一の接点はグリップですから、ボールを飛ばすためにクラブを動かすために、グリップと腕を動かそうとしますが、グリップや腕を動かそうとすればするほど、逆にヘッドは走らなくなります。

「えっ、腕を動かすことじゃないの?」と、思うかもしれませんが、そうじゃないのです。

力強い球を打つためには、ヘッドを走らせることが必要なのです。しかし、ここまでの話だけでは、何のことかよくわからないという方もいることでしょう。

「グリップで力を入れないこと」、「ヘッドを走らせること」、それが強い球を打つために必要だとはわかっても、それじゃどうすれば良いのでしょうか。それが疑問ですよね。

インパクトからヘッドは、グリップを追い越して行かないとヘッドは走りません!

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ヘッドを走らせること、そのために必要なことは、グリップの力を抜くこととお話してきました。

それでは具体的に、この状態からヘッドを走らせるための動作を解説しましょう。

それは、「インパクト以降、クラブヘッドは手を追い越していく」ということです。

インパクトの瞬間まで、グリップはヘッドよりも前にあるのではないですか? しかし、ここがポイントですが、インパクトの瞬間にはすでにヘッドはグリップを追い越しているということです。

これは、とても極端な表現ですが、この状態がまさしく「ヘッドを走らせること」を表現していると思います。

「ヘッドを走らせる」とは、どういうことですか? こうすれば、ヘッドは走ります!

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それでは、「ヘッドを走らせるためにはどうようにすれば良いか?」この答えを解説していきましょう!

昔、私がゴルフを覚えた当時は、ドライバーはパーシモンでした。その頃のスイングの教えは、インパクトでは左手の甲は絶対に折ってはいけないというものでした。

ところが、5年ほど前にとあるコースの年配の男子プロとラウンドした際に言われたことは、「今のプロを目指す若いゴルファーで、左手の甲を折らない人はいなくて、逆に左手の甲を折ってヘッドを走らせているんです! だから、男子でも女子でも若いゴルファーは飛ぶんです!」と言われました。

これは、私のゴルフの常識を根底から覆す衝撃でした! そして、その時に教わったのが、左手の甲を折ってヘッドを走らせていくというスイングでした!

インパクトでヘッドが手を追い越していくと、自然に左脇が締まりフォローも取れます!

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こうして、ヘッドが走るというポイントを確認して、グリツプをヘッドが追い越すというスイングをすることで、インパクト以降左脇は自然に締まることになり、意識してやる必要はありません。さらに、身体の回転を行うことで、クラブが立ってフォローを取ることができるようになり、強い球を打てるようになりました。

一つだけ付け加えると、ヘッドを走らせるための意識としては、ボールが右足の前にあるぐらいのつもりでスイングをすることも、このスイングを会得するための方法だと思います。

ぜひ、このヘッドが走る感覚を試してみてください。