ゴルフスイング
PAR RUSH 01
スイングでは「ゆっくり」が大事!〜不調からの脱出vol.2
スイングの際の捻転差の意識で、不調から脱出したことは、お伝えしました。
しかし、これだけに止まらずに、次に取り組んだことは、「ゆっくり」というテーマです。
これもよく言われることで、ラウンド同伴者がミスをすると、「速いなぁ!」という言葉を発しているのを聞いたことはありませんか?
そうです! スイングはゆっくりが基本だと思います。速くなると、ミスにつながります!
では、ゆっくりとしたスイングはどうしたら体得できるのでしょうか?
今回のテーマは「スイングのゆっくり」です!
目次
テレビで観たプロのスイングは本当にゆっくりだった! 〜そのリズムに驚嘆!
シニアプロとシングルクラスのアマチュアが対戦するテレビ番組「ゴルフ侍」(BSテレ東・毎週日曜朝8時)を観ていて気が付いたことがありました。
シニアプロのバックスイングがとてもゆっくりしたもので、それが、今まで見た中でもとてもゆっくりとしていたので、「プロでもこんなにゆっくりスイングするんだ!」と感心するのと同時に、これを試してみたくなりました。
そのシニアプロのスイングは、ドライバーからウェッジまで、すべてのクラブがゆっくりとしたリズムでした。
もちろん、インパクトの瞬間はクラブヘッドはしっかりと走っていました。だから、ゆっくりに見えますが、ドライバーも距離が出ていました。
アマチュアは、プロのスイングを真似ようとしますが、その時にはそれぞれのパーツだけを真似ようとしてしまいます。
でも、パーツだけを真似ようとしても、なかなか上手くいかないものです。
★スイングはパーツではなく、一連の流れのリズムだからだと考えています!
ミスの原因の多くが「速い!」。では「ゆっくりスイングする」って、どういうとこなのか?
ショットでミスをした時は、私も「速いなぁ!」と口走ってしまいます。
ゴルフの腕前がそこそこの方がミスをする時の口癖として、この「速いなぁ!」という言葉は多いのではないでしょうか?
そこで、「ゴルフスイングのゆっくり」を実践してみたいと考えました。
「ゴルフスイングのゆっくり」というのは、要素として2点あると考えました。
★まず1点目は、「バックスイング」をゆっくり始動することです。これは、言い換えれば、上半身(両腕)で速くバックスイングをスタートさせないようにすることだと言えます。
どうしても、「速い!」という時には、腕だけでサッとバックスイングしてしまっています。このバックスイングを速くスタートさせてしまうと、全体のスイングが速くなり、途中で「ゆっくりとしたスイング」に戻すことは不可能です。
★2点目は、切り返し~ダウンスイングが速くなることです。しかし、これはそもそものバックスイングが速いと、切り返しやダウンスイングだけをゆっくりすることは無理だと言わざるを得ません!
★肝心なことは、バックスイングのスピードと、ダウンスイングのスピードを同じようにすることが必要だということです!
★決して、プロが速く振るスイングをしているわけではないと思います!
「ゆっくりとしたスイング」の感覚をつかむために、まずはいつもの9番アイアンで練習開始!
私のスイング作りの基本は、いつも9番アイアンで始まります。
今回の「ゆっくりスイング」も、これまでと同様に9番アイアンでその感覚を確かめることから始めました!
まずは低いティーアップでボールを打って行きます。
★この時の注意すべきポイントは、前に説明したように、バックスイングをゆっくりと始動すること!
★左肩が回ったら今度はバックスイングと同じ速さで、ダウンスイングをすること!
★最後は右肩がちゃんと回るように、フォローまで振り抜くことです!
低いティーアップで何球か打ったら、次はマットの上で同じようにスイングします。
この時には、バックスイングの始動のゆっくりと、ダウンスイングのスピードが速くならないように、を念頭にそこだけに意識を集中しました。
これをやっていると、ゆっくりと振っているのに、球の勢いは前よりも増しているのではないか? と感じるほどでした!
58度のウェッジで、このゆっくりしたスイングを実践!
次に、クラブを58度のウェッジに持ち替えてショット練習をします。クラブが9番アイアンよりも短くなった分だけ、意識をしないと簡単に手でバックスイングして、速くなってしまいます!
このウェッジでのゆっくりスイングは、本当に難しいと感じます! しかし、このウェッジでのゆっくりスイングができると、まさにプロが朝の練習場で、練習の初めにゆっくりと飛ばさないようにウェッジショットをするのと同じようなショットが出るようになりました。
しかし、このウェッジでのゆっくりスイングは、相当の練習が必要だということも感じました。
なぜなら、バックスイングがゆっくりでも、クラブが短いために、ダウンスイングが速くなってしまうからです。
これは、練習で身に付けるしかないと思いました。
ドライバーなどの長いクラブでも、この「ゆっくり」の意識を持ったら、曲がらず距離も出た!
さて、最後はドライバーなどの長いクラブでも、同じようにゆっくりを意識したスイングをします。
長いクラブは、目にも「ゆっくりだなぁ」と感じられるスイングを目指して意識します。
これも、ウェッジと同様に、切り返しから打ち急がないことが大切です!
それでも、長さがあるため、ダウンスイングからはある程度のスピードが出てしまいます。しかし、ゆっくりを意識していることで、少しでも速くなることは防げます!
こうして、ドライバーでゆっくりとスイングすることでミート率も上がり、いわゆるナイスショットの確率が高くなりました。
さらに、芯を食うショットが多くなることで、最近飛ばなくなっていたのが、自分でも飛んでいるなぁと感じることが多くなりました。
ゆっくり振ると飛ばないんじゃないの? いえいえ逆です。飛ぶようになります!
そして、ショットの安定感も増しました。同伴者から、曲がる気配が感じられませんねぇ! と言われることもあります。
★ゆっくりスイングの効能は、計り知れないものがあります! 皆さん、ぜひ試してください!