ゴルフスイング
はーしー
上り傾斜・下り傾斜、そのクラブで距離は合ってますか?
こんにちは!
久しぶりの寄稿、でもやっぱりゴルフだけはちゃんと行っています。
でも最近調子が悪くてちょっとテンション下がり気味……。
今回は、上り(下り)傾斜で残り100ヤード、打ち上げ(下ろし)入れて……って考えますが、それは平坦なトコロから打つ場合で、実は違うファクターもあるんですよ! ってお話デス。
こんな経験ありませんか?
ずっと上り坂のミドルホール(パー4)。
ティーショットはナイスショット!
セカンドは少し上り斜面がキツいけど残り120ヤード。上っているから+15ヤードで135ヤード打てばいいかな。
……と思って打ってみたら、あれれ? アタリは悪くなかったのに全然ショートでグリーンの手前。
こんな経験ありませんか?
またそれとは逆に打ち下ろしも計算したのにグリーンオーバー……なんて。
実はこの考えというのは「自分は平らな場所にいて、そこから打ち上げ(下ろし)て行く」を前提とした考え方なのです。
打ち上げや打ち下ろしの高低差は考慮していても、実は結構見落としがちなファクター(要素)があるんですよ!
それは次。
傾斜でクラブのロフトは増減するのですっ!
これでピンと来た方はスルドイ。
自分が立っているライの状態によってクラブのロフトが変わるって話です。
左足上がりの上がりの場合、傾斜なりに構えた際は平坦な状態よりクラブは後ろに倒れているので必然的にクラブのロフトは増えます。
当然ロフトが増えたら距離は減りますよね。
「打ち上げの分」って言うはあくまでも「その場所からの高低差だけ」であって、自分の置かれている傾斜の状況は考えられていません。
上り坂でロフトが増えたら……クラブ通りの距離は出ませんよね? フックも出やすくなります。
逆の左足下がりの下り坂でも同じく、こちらはロフトが減ります。こちらはいつもより低い球が出る感じですよね。
よほど上手に打たないとスライスが出やすくてランも出る。
さらには薄めに当たる(トップに近い状態)ことも考えられます。
ランが出るってことはキャリーも含めたらトータルの飛距離が伸びますし、グリーンに着弾してもなかなか止まりません。
そうなると、足元の傾斜具合により自分が思っている「そのクラブでの飛距離が出ない」ということになります。
もちろん傾斜地ではフルスイングではなくて、ハーフ(半分)かスリークオーター(4分の3)くらいのスイングで軽く打つのが基本ですが、それに加えてロフトの問題もあるのです。
最終的な判断は「ショート or オーバー?」で
そうなると判断は難しいですよね。
例えばグリーンまでは上っているのに、うねりのひどいフェアウェイで足元は左足下がりの下りなんて言ったら、もう訳がわかりません(笑)。
最終的には傾斜の度合や、手前や奥のハザード状況(バンカーや池など)が判断基準となるでしょう。
……だったら?
我々アマチュアは数ヤード単位でピンを狙うほど上手じゃないので、この辺は結構アバウトな考えで十分だと思います。
「こんな高さの球でグリーンの左側に着弾したらこれくらい転がって……」とイメージすることもも大事ですが、なかなか思うようにはいかないので、「あの辺(直径5ヤード程度の円の中)に落としたい!」ってイメージでも十分ですし、それでもその通りにするのは難しいと思います。
そんな考えの中で「もしオーバーかショートしたら、どちらがその後のショットがラクか。またはトラブルになりにくいか」を考慮しましょう。
例えば、残り100ヤードで打ち上げで+10ヤード必要で、傾斜がキツイな……と思ったら、1番手上げるか2番手上げるか? って具合。
通常ならキツイ傾斜でしたら+10ヤードにロフトが増える分まで考えたら2番手上げちゃっても良い気はしますが、奥にバンカーがあったりOBが浅かったりしたらオーバー厳禁なので1番手上げでショートを承知で打つか、2番手上げてスイングを小さくする調整が必要です。
逆に手前に池があったり、アゴの高いバンカーがあり奥が比較的広ければ迷わず2番手上げてゴー! って感じです。
でも、ゴルフの基本は「手前から」
そうなんです。
結局は昔から言われている通り「ゴルフは手前から」が鉄則です。
だったらこの話は何なんだ? と思われるかも知れません……。
が、「打ってみたらショートして残念」より「ショートするのをわかっていて納得」のほうが結果に対してのメンタルがまったく違います。
思った飛距離が出なければがっかりしますが、その結果がわかっていて打てれば「ヨシヨシ、次は寄せるぞ~!」となるので予定通り行かなかった時よりやる気も変わりますよね?
あえて短いことを承知して、グリーン方向ではなく次に寄せやすい場所へ打つことだって立派な作戦です。
もちろん手前より奥からのほうが打ちやすいシチュエーションもありますが、その辺はその場に来てからケースバイケースで考えていけば良いと思います。
意外と皆さん忘れがちな傾斜でロフトが増減するお話、いかがでしたでしょうか。
次回のコースでお役立ていただければ幸いでございマス。