ゴルフスイング
Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ
ドロ~ンと棒球で270ヤード飛ばす方法
「ゴルフは上がってなんぼ!」なんて言われると、ドライバーよりアイアンやパターの練習しようかな? なんて思いますよね。
しかし! 飛んで曲がらないドライバーショットを手に入れたら、スコアはどう変わるでしょうか? セカンドショットで、2番手短いクラブを使えるようになったら、どうなるでしょうか?
そうです! 飛距離は正義なのです!!
今回は、「筋トレはしたくないしクラブを新調する余裕もない。でも270ヤード飛ばしたいんだ!」というゴルファーのわがままを叶えちゃいましょう!
270ヤード飛ばすために必要な条件
ティーショットの落としどころの目安として「吹き流し」を設置しているゴルフ場が多くあります。
ゴルフ場によって違いはありますが、 吹き流しまでの距離はバックティーから250ヤード前後、レギュラーティーから230ヤード前後です。
吹き流しを軽々超えるキャリーで飛ばせるようになれば、ゴルフ仲間から「飛ばし屋」として認知されていくようになるでしょう。
直線距離でキャリーで270ヤード飛ばすのは結構大変ですが、でも絶対に届かない距離ではありません。
目標(野望)は高く! ということで、まずは270ヤード飛ばす条件について考えます。
飛距離を語る上で欠かせないのが「ヘッドスピード」ですが、実は計測器によって結構数値が変わってきます。
量販店の機械や簡易計測機では、ヘッドスピードが速く算出されがちなので注意してください。
270ヤード飛ばすには、忖度なしの設定で「ヘッドスピード」は45メートル/秒(m/s)必要になります。
簡易計測器ですと50m/s近くの「ヘッドスピード」が必要になってきます。
続いて重要になってくるのが「スマッシュファクター」です。
簡単に言えば「ミート率」を意味しますが、「スマッシュファクター」は「ボール初速÷ヘッドスピード」で算出される「理論値」です。
基本的には、「スマッシュファクター」の上限は「1.5」と言われますが、シャフトの使い方が上手いと「1.5」を超えてくる場合があります。
そしてこの「スマッシュファクター」こそが、男子アマチュアの飛距離が女子プロと同じくらいになってしまうポイントです。
プロで「スマッシュファクター」が1.3台になることはほとんどありませんが、アマチュアの場合「1.3~1.45」程度であることがほとんどです。
つまり、クラブヘッドからボールにエネルギーをちゃんと伝えられていないのです。
例えばヘッドスピード45m/sの場合、スマッシュファクターが0.15変わると飛距離の目安は、
・45×1.5×4=270ヤード
・45×1.35×4=243ヤード
となり、約30ヤードも飛距離が変わってきます。
レギュラーティーでのラウンドで言えば、243ヤードは「吹き流し」のちょっと先です。
「ちょっと当たりが薄いな」と感じながら「吹き流し」付近まで飛ばせている人は、270ヤード飛ばす体力が十分にあるのです。
270ヤードの飛距離は簡単ではないですが、不可能な数字でもないのです。
「スマッシュファクター」の上限で戦っているプロが10ヤード飛距離を伸ばすのは簡単なことではありませんが、アマチュアなら伸びしろはまだまだ十分にあるのです。
270ヤード飛ばすためのスイング作り
世の中には様々なゴルフ理論があふれていますが、結局はヘッドスピードを上げて正確なインパクトを迎えることができればOKな訳です。
もちろん、インパクトまでの過程では、効率のよい体の使い方や、クラブの動かし方がありますが、プロゴルファーと違いアマチュアゴルファーはスイング改造するほどの練習時間を確保することはできません。
きれいでカッコいいスイングを目指すのではなく、自分の身体的な特徴を理解し、その中で違和感なくスイングを修正していくことが、安定したドライバーショットを手に入れる近道になります。
細かい関節の動きやクラブの動きは別として、インパクト時の体やクラブの動きの組み合わせはそれほど多くなく、
・体がオープンでインパクトしているのか
・体がクローズでインパクトしているのか
・インサイドアウト傾向のスイングなのか
・アウトサイドイン傾向のスイングなのか
の組み合わせで決まります。
専用の機器を使って測定できれば一番ですが、スマホの動画でもスイング傾向程度でしたら把握できます。
まずは、練習場でドライバーショットを後方から撮影してみてください。
そして、ドライバーの飛距離を比較的簡単に伸ばすには、インサイドアウトのヘッド軌道を意識してください。
インサイドアウトにスイングすることができれば、シャローな角度でヘッドが入り、ボールより手前にスイング軌道の最下点が来ます。
逆にアウトサイドインのスイングでは、ボールより目標方向に最下点が来てしまい、自然とダウンブローの軌道になり、バックスピン量が増え飛距離が伸びません。
270ヤード飛ばすためのスタンス
飛距離に悩んでいる方の多くは、程度の差こそありますが、体がオープンかつアウトサイドインのスイングをしています。
動画や書籍でのレッスンやプロのスイング解説では、ほとんどが、インサイドからヘッドが入る動きをしています。
しかし、インサイドから振りにくい構えをしている限り、継ぎはぎだらけのスイングになってしまい、結果はついてきません。
そこでまずは、体はクローズ、インサイドアウトになりやすいスタンスにしてみましょう。
ポイントとしては、
・スタンスの向き:クローズ
・スタンスの広さ:広め
・右つま先:外向き
・左つま先:真っすぐ
・手の位置:左股関節前(逆K字に構える)
です。
これだけでだいぶインサイドアウトのスイングが可能になります。
インパクトのフェース面を合わせていくには練習が必要ですが、ビックドライブのためにまずはインサイドアウトのスイングを習得しましょう!