ゴルフスイング
Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ
失敗しないアプローチのコツ~状況別対処方法~
安定して90切りを果たすには、大ケガをしないアプローチを身に付ける必要があります。
しかし、パーオン率が50%を下回るアベレージゴルファーにとって、ライのいい状態でアプローチをするチャンスは多くありません。
ラフであったり、左足下がりやつま先下がりといった、打ちにくいライからのアプローチが半分以上じゃないでしょうか?
そこで今回は、状況別に失敗しにくいアプローチ方法を紹介します。
すっぽりラフに沈んだ場合
アプローチでは、バウンスを上手に使えるかがミスを極力減らすための基本ですが、ラフにすっぽりと沈んでしまった状況では、バウンスを滑らせるような打ち方は使えません。
無理にバウンスを使おうとすると、トップのミスが出やすく、状況が悪化する可能性があります。
こんな時は、トップのミスに注意し、
1.ボールは右足のつま先の前にセット
2.ハンドファーストに構えてロフトを立てる
3.ボールのすぐ後ろにリーディングエッジを入れバウンスは使わない
4.大きなフォローは取らなくてOK
上記を守れば、バウンスが跳ねてトップしてしまうミスを防ぐことができます。
ただし、打ち出しが低くスピンも入らないので、いつもより転がることを意識して落としどころを決めましょう。
意外と厄介! ラフに浮いたボール
グリーンを外してガッカリしながらボールの状況を確認してみると、「おや? ボールが浮いていて打ちやすそうだぞ?」からのだるま落としで大ダメージ! なんてことはよくありませんか?
一見すると、ティーアップのような状態で打ちやすいと錯覚しますが、ロフト角が寝ているウェッジの場合はフェース面でとらえにくく、だるま落としのミスが発生しやすくなります。
こんな時は、だるま落としに細心の注意を払い、
1.左足かかとの前にボールをセット
2.アッパー軌道でボールをヒットするイメージ
3.フォロースルーを大きく取る
という点を意識してください。
これだけで最下点の先でボールをとらえることができます。
左足下がり・左足上がりの場合
■左足下がり
左足下がりのアプローチで一番注意する点は、ダフリやバウンスが大きく跳ねてトップするミスです。
左足下がりの場合、ボールの手前が高くなっているので、インサイドから入れ過ぎるとダフリやすくなります。
左足体重で左足を引き、クラブの通り道を作ってあげましょう。
■左足上がり
左足上がりのアプローチで注意するのは、左足重心のスタンスでクラブが上から入り過ぎてしまうことです。
一方で、斜面なりに立つことで打ちたい距離に対してロフトが寝るため、ショートしてしまう点も注意する必要があります。
ボール半個分ほど左にセットし、1番手大きいクラブで斜面なりに打つと大きなミスを防ぐことができます。
スコアが90台前後のうちは、まず基本となるピッチエンドランのアプローチを中心にスコアを作っていきましょう。
また、できる限りバウンスを使いやすいスイングを心掛け、多少アバウトにヘッドが入っても合格点のアプローチができれば、スコアは80台で安定していきます。