ゴルフスイング
Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ
正しいグリップ簡単チェック方法〜自分に合ったグリップできていますか?
ゴルフは、ゴルフクラブを使ってゴルフボールを打つスポーツです。「何当たり前なこと言ってるの?」と思うかもしれませんが、これは非常に重要なポイントです。
そして、ゴルフクラブとプレーヤーの唯一の接点は『グリップ』です。
つまり、正しくゴルフクラブを『グリップ』できていないと、ミスショットが出るだけではなく、上達の妨げになってしまうということです。
今回は、今の『グリップ』の種類と、その『グリップ』が自分の身体的特徴に合っているか簡単にチェックできる方法をご紹介します。
基本的なグリップの握り方
まずは基本的なグリップの握り方を復習しましょう。
グリップの握り方は大きく分けて
1.オーバーラッピンググリップ
2.インターロッキンググリップ
3.テンフィンガーグリップ
の3種類があります。
もちろん、それぞれ試してみて一番握りやすい方法を選択してもいいのですが、「右手」をどれくらい使いたいかという点から選ぶことも可能です。
1.オーバーラッピンググリップ
右手の小指が左手に重ねるようにして握る、一番オーソドックスな握り方です。初めてゴルフクラブを握った時はこのグリップを教わる人が多いと思います。
そして「右手に力が入り過ぎない」握り方なので、左手をメインに使ってスイングしたい方にお勧めです。
2.インターロッキンググリップ
「オーバーラッピンググリップ」よりも右手を使いやすい握り方です。左手の人差し指と右手の小指が絡み合いロックされたように握るグリップで、石川遼選手や松山英樹選手など、最近の若手選手に多い握り方です。
3.テンフィンガーグリップ(ベースボールグリップ)
文字通り、左右の手の10本の指で握ります。オーバーラッピンググリップの右手の小指が左手にかかっていない握り方と言えます。
テンフィンガーグリップの中でも、野球のバットと同じように左手の親指をグリップに沿わせず握り込む握り方のものを分けてベースボールグリップと呼ぶこともあります。
3種類のグリップの中では最も力を入れやすいため、握力の弱い方にお勧めです。勝みなみ選手や時松隆光選手(ベースボールグリップ)がこのグリップで有名ですね。
グリップ3種の特徴
グリップはゴルフクラブと唯一の接点ですから、ゴルフ歴が長くなってくるとそれぞれ自分の握り方が出てきます。
例えば、同じインターロッキンググリップでも、松山英樹選手は指でしっかりロックするタイプですが、ジョーダン・スピース選手はインターロッキンググリップながらも、指は結構ルーズに握っています。
そして、それぞれのグリップの特徴ですが、
1.オーバーラッピンググリップ
右手の力が入りにくくなるので、左右の手の力感がバランス良くなります。まずはオーバーラッピングで練習し、グリップに何を求めるかを考えるようになってから、グリップを変えていきましょう。
2.インターロッキンググリップ
両手の一体感が生まれやすく、握力が弱くてもクラブを操作しやすくなります。また、方向性に優れているため、飛距離より方向性を求めるパワーヒッターや手の小さい人にオススメです。
ただ、左手親指に最も負担がかかる握り方ですので、痛みが出てきた人は注意してください。
3.テンフィンガーグリップ
この握り方は、手首のコックを使って飛距離が出しやすい握り方で、あまり筋力のないプレイヤーにも向いています。
テンフィンガーグリップやベースボールグリップは、名前とは裏腹ですが、私は野球経験者にはオススメしません。
野球経験者はスイングスピードが速く、初心者のうちはほとんどの方がプッシュスライスに悩まされます。そのような方は逆にこれらのグリップを避けたほうが無難です。
グリップが自分に合っているか簡単チェック方法
まずは、正しいグリップを「型」として習得すべきですが、その「正しいグリップ」ができるだけではナイスショットを打てません。
ナイスショットを打つためには、「正しいグリップ」によって、「フェース面」を管理できるかがポイントになります。
「フェース面」を管理するためには、手首や前腕の複雑な動きに対応できる握り方でなくてはなりません。
人はそれぞれ、身体的特徴として手首関節の柔らかさや前腕の捻れ方に違いがあります。
そして、その身体的特徴を吸収できる握り方が「自分に合っている」グリップの握り方になるのです。
今のグリップが自分の身体的特徴に合っているかのチェック方法は非常に簡単で、
1.グリップした手を左胸の前に持ち上げる
2.時計の文字盤をイメージして、時計回りにヘッドを回す
という動きがスムーズにできるかをチェックするだけです。
このヘッドを時計回りに動かすという動作には、手首の「掌屈」や前腕の「外旋」「内旋」が含まれており、これらがスムーズにできることによって、「コッキング」「ローテーション」「ヒンジ」といったナイスショットに欠かせない動きも可能になるのです。
さぁ! みなさんももう一度グリップをチェックしてみましょう!