ゴルフスイング
Nick Jagger
タイガーのパッティングスタイルはまさに教科書だ
以前、青木功プロにインタビューをした時、「最近のプロたちのスイングには個性がないな。同じウェア着せて、遠くから見たら、誰が誰だかわかんないよ」と言っていました。
確かに、青木プロの時代は、本人を含め、杉原輝夫プロなど、個性的なスイングは遠くからでもわかったものです。
昔のパッティングスタイルは、強く打つことが大切だった
最近のプロゴルフの世界は、洋の東西を問わず、ゴルフスイングだけでなく、パッティングスタイルも個性派は少なくなりました。
「パットに型なし」と言われてきましたが、確かに過去のパッティングの名手たちを見ても、青木功、ジャック・ニクラウス、ジョニー・ミラーなど、そのスタイルは様々でした。
「カップインすれば、形なんて関係ない」という考えが主流だったのです。
しかし、この考えはゴルフコースの管理状態が悪く、重くてボコボコしたようなグリーンが多かった時代の話です。
芝目やアンジュレーションに負けないように「強く打つ」ことが大切だったから、青木のように手首を使って、パチンと打ったりする必要があったのです。
グリーンの高速化によって、個性派がいなくなった
最近のグリーンは、コンディションが良くなり高速化しています。
そうなってくると、「強く打つ」ことよりも「狙ったところへ芯で打つ」ということが大切になり、プロたちのパッティングスタイルにも個性がなくなってきました。
つまり、確率の高いパッティングスタイルが確立されたのです。
そのお手本になるのがタイガー・ウッズなのです。
タイガーと言ったら、ドライバーの飛距離やアイアンショットのキレが印象的ですが、プロに言わせると、「タイガーは何よりもパットが一番上手い」と評する人が圧倒的に多いのです。
では、タイガーのパッティングスタイルのポイントとは?
パッティングアドレスの注意点
形からマネしてアドレスを作るべきですが、その時にいくつかの注意点があります。
まずはパターヘッドを地面に押し付けないこと。
地面に触れていても、パターを吊るすように重さを感じて持つこと。
そして、背中や腰、下半身に張りを持たせて構えること。
パターヘッドの重みを腰で感じるイメージです。
要するに、体の大きな筋肉を意識して構えるのです。
タイガーに見る6つのアドレスでのポイント
1.スタンスは肩幅よりも少し狭い
2.背筋は伸ばし、股関節から前傾を作る
3.両脇は締まり、ひじは軽く曲げる
4.左ひじから下の腕がシャフトと一直線になる
5.ボールの位置はスタンスの中央よりボール1個分左にセット
6.パターヘッドが体の真ん中にあり、手はボールの真上でややハンドファースト
どうですか? アドレスだけなら、タイガーのマネは誰にでもできますよ。