ゴルフスイング
zoro
意外と重要!自分に合ったティーの高さを見つけよう!
ティーアップの高さって一定にできますか?
シングルクラス以上のプレーヤーは、状況によってティーアップの高さを変えたり、場合によってはティーアップしなかったりしますが、基本のティーアップの高さは決まっています。
ティーイングエリアに短めのラフのような芝が生えているメンテナンスのコースは別にして、概ねティーイングエリアはきれいに整備されていますので、地面からどの程度の高さにセットするかはプレーヤー次第ですね。
僕がコンペなどに参加してビギナークラスのプレーヤーと同組になると見受けられるのが、このティーアップの高さがホールごとにまちまちということです。
低いティーアップでミスショットをしたプレーヤーに「ティーアップが低かったけど、低い球を打ちたかったの?」と聞くと「そんなことは考えてなかった」「いつも通りにしたつもり」という趣旨の返事が返ってきます。逆に高いティーアップの時も同様です。
なるほど! ティーアップを一定にできないんだな!? と推測されるのですが、今日は、自分に合ったティーアップの高さを身に付ける方法と、一定のティーアップをする方法をご紹介します。
目次
自分に合ったティーアップの高さって? ドライバー編
ドライバーのティーアップは3~5センチが一般的ですが、ドライバーのヘッドからボールが半分から1個分上に出ているくらいが適切とされています。
これは、ドライバーのフェースの高さが5~6センチほどなので、フェース面の中心に芯があるとすると、少なくとも3センチはティーアップにより空中に持ち上げる必要があるためです。
さらに言うと、ドライバーはややアッパー軌道でインパクトするため、3センチより高くするほうが打ちやすいということになります。
プレーヤーのスイング軌道やクラブの性質によってこの高さは変わってきますので、練習場で、クラブヘッドからどの程度上に出ているかを確認しながら練習してみてください。
半分なのか? 1個分なのか? はたまたジャンボ尾崎さんみたいに1個以上なのか?
ちなみにゴルフ界のレジェンド、ジャンボ尾崎さんはドライバーのヘッドの厚みが4センチくらいの時から7センチのティーアップをしてました。
ハイティーアップでレベルからアッパーに振る近代スイングの先駆者ですが、一般アマチュアは真似しないほうがいい!
90年代のおじさん達はみんな真似してミスってましたよ!
ということで、自分のクラブのフェースの厚みを考慮して、アッパー軌道で打てるなら高めでボール1個分。レベル軌道ならボール半分。ダウンブローならボールが上に出ない……これを基準にして練習場で調整してみてください。
自分に合ったティーアップの高さって? アイアン編
アイアンのティーアップって難しくないでしょうか?
日頃、練習場ではマットの上からしか打たないのに、パー3や短いパー4のティーショットではティーアップして打つからです。
高過ぎるとクラブフェースの上っ面に当たって距離が出なかったり、低過ぎると打ち込みにいってダフってしまったり……。
そもそも、ティーアップしたボールをアイアンでレベル軌道で打ち抜くのは難しいのです。上の写真はやや高めですね。
偶然その高さで振れた時はいい当たりをしますが、安定はしない。
僕は、アイアンは芝の上から打てる構造になっているので、芝の上にきれいに浮いている状態を想定してティーアップするようにしています。
厳密に言えば、芝に1ミリも沈まず浮いている状態を作り上げている、というわけです。
これって、練習場のマットの上と同じ状態にしているってことです! マットは沈みませんからね。
どんなフェアウェイでも、ボールの重さで若干ボールは沈みますから、マットの状態ではないので、マットと同じ状態というのは打ちやすいです。
しかし、ロングアイアンやフェアウェイウッドの場合は若干ティーを上げます。それでも上の写真の半分くらいでしょうか。
ただ、僕のティーアップが必ずしも正解というわけではありません。ダウンブローよりレベルブローが得意なら、上の写真と同じくらいに高めのセットアップも良いかと思います。
要するに、スイングの軌道によって高さが変わってくるというわけです。
練習場のゴムティーには注意が必要です!
練習場のゴムティーって高さが決まってますよね。多くても3種類(高中低)くらいが一般的です。
また、オートティーアップのところだと、ティー付近のマットが削れていて低いティーアップがしっくりこなかったりします。
僕のホーム練習場は昔ながらの練習場なのですが、ゴムティーの種類が2種類しかありません。幸い、ドライバーのティーはちょうど合っているので用意していませんが、アイアンとフェアウェイウッドのティーショット用として、低いティーを持参して練習場へ通ってます。
ほんの何ミリの世界ですが、見た目でだいぶ違いますので、ちょっとだけ気を遣ってみましょう。
ゴルフショップで100~200円ほどで買えます。ハサミやカッターナイフ等で調整すれば、ちょうどいいティーで練習できますよ!
そしてこのゴムティーがあなたのスイングを安定させてくれるのです。
高いティーアップだとテンプラ?
実は、「ティーアップが高いからテンプラした」というのは、正解ではないんです(完全に間違いとも言い切れませんが)。
テンプラというのは、スイング軌道が上からのダウンブロー(急激な入斜角度)だと起きやすくなります。
プロゴルファーレベルだと、高いティーアップで低い球(レベルスイングでバックスピンを減らす)を打つ選手もいますし、逆の選手もいます。
ティーの高さで球筋を変えるのは、入斜角度を調整できるプロゴルファーレベルの話ですね。
一般的なアマチュアがティーの高さでミスをするのは、視覚が変わってスイング軌道が変わってしまうために起こるのだと理解しましょう。
まずは、一定の高さを修得することです!(マイゴムティーでね)
木製等の段差がないティーを挿す方法
上の写真のようにボールを手のひらに持ち、ティーを人差し指と中指でボールにあてがい、薬指を立てます。薬指が地面にどの程度触れているかでティーの高さを調整するのが一般的です。
最近はプラスチック製の段差があるタイプ多いので、決まった高さに挿しやすいですけど、木製ティー派の方は参考にしてください。
ティーを挿すという簡単な行為ですが、スマートに行えばかっこよく見えますよ!
以上、元クラブフィッターのzoroでした。