ゴルフスイング
PAR RUSH 01
この時期のラフの難しさを知り、的確な状況判断がスコアを左右する!
暑い夏が終わり、涼しさとともにすっかり、秋を感じる季節になりました!
夏にはラフの芝の伸び方が速く、雨が続いて芝を刈れない時期などは、伸びたラフでとても苦労しました。しかし、季節も安定してきて、コース管理も適切に行われるようになり、ラフの芝刈りもしっかりと行われています。
しかし、この時期もラフを甘く見ると、ひどい目に遭うことが少なくありません。
そこで、どんなラフの状態には気をつけなければならないのか? 実際のラフの状態をもとに、クラブ選択も含めて注意点を考えてみましょう!
目次
この時期のラフは、まだ夏と変わらないぐらい元気です!
ラフの芝がきれいに刈り込んであり「今日のラフは短いなぁ」と感じる状態のときがあります。しかし、この時期の芝は、夏の伸びる時期のラフの芝と同じで、まだまだ元気です。
そして、ラフの芝がきれいに刈り込んである場合は、上からボールを見ても、伸びた芝に隠れているわけではないので、見た目には何となく簡単に打てるのではないかと、錯覚しがちです。
ケース1.密集しているラフで短く刈っているが、ボールはスッポリと密集した芝の中に埋まっている!
ケース1.は、きれいに短く刈り込んであるラフですが、芝は密集しています。この状態を甘く見ると、痛い目に遭います!
このように、上からボールは見えていても、密集した芝の中にスッポリと埋まっている場合には、確実にラフからの脱出を考えましょう!
この芝の状態のラフで、フェアウェイウッド(FW)や、ユーティリティ(UT)などの長いクラブを持つと、ミスの確率が高くなります。
密集した芝で抵抗力を増して、クラブが上手く入らず、クラブフェースのコントロールが効かなくなります。
無理をすると、トップしてわずかしか飛ばずに、またラフを渡り歩くということになります!
★このラフでは、9番アイアンくらいのショートアイアンで、確実にフェアウェイに出すことを目指しましょう!
ケース2.やはり刈ってあるラフだが、ボールは半分くらい出ている!
ケース1.と同じように、刈り込んだ芝のラフですが、ボールの沈み具合は違って、半分ほどです。ケース1.に比べれば、状況はそれほど厳しくないように見えます。
この状況であれば、FWやUTなどの少し長めのクラブで打てそうな気がします。
しかし、ケース1.の時と同じように、クラブフェースはボールの後ろの芝に、少し引っかかりそうです!
また、FWやUTなどを使って、トップしたくないと意識して、フェースを鋭角に入れようとすると、ダルマ落としのようになりそうなライです。
★ここも、長いクラブは諦めて、6番アイアンなどで、とりあえずフェアウェイへの脱出を試みましょう!
この時には、距離を欲張らずに、「フェアウェイの良いところに飛べば良い!」というぐらいの気持ちが必要です。
また、フェースが返ってフックすることもありますので、方向取りにも注意しましょう!
★仮にUTなどを使うのであれば、ヘッドをぶつけて終わりというショットを意識します。ボールを上げようとすることは禁物です!
ケース3.芝は少し伸びているが、あまり密集していないラフ!
ケース3.は、芝は密集はしていませんが、少し伸びたラフです。
ショットの際に、確実にフェースに芝が絡みます! 幸いに、ボールは見えていますが、長いクラブでは、フェースの向きをコントロールすることは厳しいと判断します。
ラフの長さにもよりますが、脱出が最優先で、距離を求める場面ではありません。
★私なら、ピッチングウェッジ(PW)や9番アイアンでフェアウェイへ脱出します。
芝が少し短いと判断できる場合には、7番アイアンや8番アイアンも選択肢だと思いますが、無理は禁物です。
このようなラフで、FWなどを持つことはないと思いますが、持った場合は間違いなくラフまたラフの大叩きが待っています。
以上、見てきたように、ラフはやはり厳しいものです。
ティーショットではフェアウェイを目指してショットしますが、なかなか上手くはいきません。そして、ラフに行ってしまったら、的確な判断がポイントとなります。
ここで無理をして傷口を広げてしまうと、取り返しのつかない状況になります。
ラフに入ってしまったら、まずは脱出してフェアウェイからの次の1打に賭ける勇気を持ちましょう!