ゴルフスイング
宮下芳雄@プロゴルファー
今季好調の女子プロたちから盗むパッティングの秘技!
こんにちは、ゴルフコーチの宮下芳雄です。
今回は、「女子プロからパッティング技術を盗もう!」をテーマに記事を書きました。
LPGAツアー選手の中でパッティングの名手と言われている選手にフォーカスし、フォームや選手がプレイ中に気を付けている思考などを、まとめて紹介します。
ではご覧ください!
目次
苦手だったパッティングを練習ドリルで武器に変えた渋野日向子選手!
一番最初は2019全英女子オープン優勝の渋野日向子選手です。
彼女はパッティングの練習方法がとても特徴的です。
①ペットボトルを模擬カップとして練習する
②毎日9ホールの模擬パットが終わるまで練習を終わりにしない
1メートルの距離から始めて50センチずつ距離を伸ばし、さらに場所も変えていき、9ホール目の3メートルが入ればオールクリア!
そして途中2回のミスまではOKで、3回ミスしたらスタートに戻るルールとのことです。
ペットボトルを使えば部屋のカーペットの上でもできます。これはアマチュアゴルファーの方にも参考になるはずです。
さらに距離だけでなく場所を変えることにより、実戦的なパッテイング練習にもなります。
誰にも教えたくないはず!?鈴木愛選手は芯の下でボールを打っている
すでに多くの方がご存知だと思います!
同業者のプロゴルファーでも「鈴木愛はパターが上手い」と言われるくらいにパッティングが神がかり的に上手です。
彼女のパッティングでの特徴は、パターフェースの下部でインパクトしていることです。
パターフェースの中心(芯)より下の部分でインパクトをしています。
これによりオーバースピンが掛かりやすくなり、結果として直進性が抜群に高くなります。
とくに微妙に切れるショートパットなどでは傾斜や芝目に負けない打ち方ができています。
勝みなみ選手は地味な練習の積み重ねでパターの名手になった!
現在、LPGAの平均パット数(パーオンホール)の2位が、勝みなみ選手です(9月19日現在)。
彼女のパッテイングスタイルは、ストレートラインを真っすぐに打てる技術です。
当たり前のことですが、実際のラウンドではショートパットを引っかけたり、押し出してしまったりなど、意外に真っすぐ打つことができていないことが多いはずです。
勝選手は、ストレートラインのショートパットを数時間続けて、飽きるくらいに練習するとのことです。
地味な練習をコツコツ続けることができることが、勝選手の強みであり才能だと私は考えています。
パッテイングが入らないと悩んでいる人は、勝選手のように地味な練習をすることで、必ずレベルアップできると思います。
USLPGAの頂きを極めた申ジエ選手は、まるでマシーンのようなパッティングをしている!
最後は今年絶好調の申ジエ選手です。彼女のパッティング技術には定評があります。
申ジエ選手の特徴は、ボールの近くに構えることです。
良く見るとソールのヒール側が少し浮いているようにも見えます。
それくらいボールに近づいてパッテイングをしているのです。
そのため前傾姿勢は浅くなり両膝はかなり伸ばした構え方になっています。
結果として腕とシャフトラインが一直線になりグリップを吊るしてストロークするようになります。
手元をロックし、肩の回転を主導的に使う打ち方をしています。
このスタイルは速いグリーンやパッテイングの方向性が抜群に良くなります。
これが申ジエ選手の武器なんですね!
パッティングに型なしと言われたこともありましたが……
昔、日本のゴルフ界では「パッティングに型なし!」と言われていたこともありましたが、ゴルフコーチとしてはいろいろなスタイル(打ち方)を試してほしいと思います。
自分のスタイルにあったフォームや自分の弱点を補ってくれる練習をすることが、パッテイング上達の近道だと考えています。
ではまた次回Gridgeでお会いしましょう!