ゴルフスイング
PAR RUSH 01
スイングのミスはなぜ連鎖するのか??〜“ゴルフ・泣き笑い”第11回
ラウンドで、良く遭遇するのが、スイングのミスの連鎖です!
これが、結果として大叩きの原因を作ってしまいます!
今回の場面も、そんな目を覆いたくなるような状況でした。
前のホールまで良いショットを打っていたのに、一瞬にして、そのゴルフを台無しにしてしまうことになりました。
そんな“ゴルフ・泣き笑い”です。
同時に2人が、突然の悪夢に追い込まれました!
今回の“ゴルフ・泣き笑い”の舞台は、兵庫県「よみうりカントリークラブ」のアウトの13番ショートホール(パー3)です。
やや打ち下ろしで、距離は171ヤードのホールです。
距離的には、それほど難しくはありませんが、グリーンが横長で左手前3分の2が池で、右側に花道がありますが、この日のピン位置は真ん中よりもやや左なので、乗せることが条件です。
また、大きく広がった池の左はすぐにOBで、さらに右側には山がせり出していて、狙いが狭いホールです。
今回の“泣き”の対象となった2人は、ここまで比較的好調なショットでプレーしていました。
「シャンクが出る原因がわかった!」〜1人目はこんな状況でした!
まず、1人目は私と同じドローヒッターなので、とても狙い難いホールです。
1打目のアイアンのティーショットは、大きくフックして池の左寄りに入りました。
「何で、あんなに曲がるんですかねぇ……」と第一声。池の手前からのアプローチを選択せずに、打ち直しを選択しました。
その後、3人が打った後の打ち直しの3打目は、今度はシャンクして右の山のほうへ飛び出し、OBゾーンに消えて行きました。
これは、同じドローヒッターの私ならわかりますが、明らかに左を怖がってフェースが開いて、根っこに当たったショットです!
この状況は良く理解できます。でも、あまりにも痛過ぎて、本人は言葉なく、明らかにショックを隠せない表情に変わりました。
続く5打目は、グリーンの右手前の花道に落ちました。6打目のアプローチは寄せ切れずに、2パットとなりスコアは「8」になりました。
ショートホールの8は痛いです!
この後の彼は、グリーンを外すと遊びのように様々なアプローチを試すなど、戦意を消失していました。
「ミスの連鎖の典型を見た!」〜2人目はこんな状況でした!
2人目は、1人目と同じように、アイアンのティーショットを池に入れました。フックしたのではなく、ダフって弱々しく池に吸い込まれていきました。
彼は、池の手前からの3打目でグリーンを狙いましたが、これをまたダフって池に入れました。
前のホールまで、良いショットを打っていました。決して下手な人ではありません。
しかし、この3打目の池ポチャは、インパクトで緩んだ結果でした。池を越えたい、でも、グリーンの向こうのバンカーには入れたくないという、プレッシャーが瞬間の緩みにつながったと思います。
5打目は、やはり大きめに打ち、入れたくないと思っていたバンカーに入り、そこから出すだけで、2パットの「8」になりました。
2人のショットの状況は違います。しかし、ミスの連鎖ということでは同じです!
ミスをしようと思っているゴルファーはいません。しかし、ミスをした次のショットの時の精神状態が、次のミスの連鎖を呼んだということは間違いありません。
ミスをした後の対処を考えさせる「泣き」の出来事でした!