Gride

gettyimages/975562368
getty

ゴルフスイング

PAR RUSH 01

スイングのミスはなぜ連鎖するのか??〜“ゴルフ・泣き笑い”第11回

ラウンドで、良く遭遇するのが、スイングのミスの連鎖です!

これが、結果として大叩きの原因を作ってしまいます!

今回の場面も、そんな目を覆いたくなるような状況でした。

前のホールまで良いショットを打っていたのに、一瞬にして、そのゴルフを台無しにしてしまうことになりました。

そんな“ゴルフ・泣き笑い”です。

同時に2人が、突然の悪夢に追い込まれました!

今回の“ゴルフ・泣き笑い”の舞台は、兵庫県「よみうりカントリークラブ」のアウトの13番ショートホール(パー3)です。

やや打ち下ろしで、距離は171ヤードのホールです。

距離的には、それほど難しくはありませんが、グリーンが横長で左手前3分の2が池で、右側に花道がありますが、この日のピン位置は真ん中よりもやや左なので、乗せることが条件です。

また、大きく広がった池の左はすぐにOBで、さらに右側には山がせり出していて、狙いが狭いホールです。

今回の“泣き”の対象となった2人は、ここまで比較的好調なショットでプレーしていました。

「シャンクが出る原因がわかった!」〜1人目はこんな状況でした!

まず、1人目は私と同じドローヒッターなので、とても狙い難いホールです。

1打目のアイアンのティーショットは、大きくフックして池の左寄りに入りました。

「何で、あんなに曲がるんですかねぇ……」と第一声。池の手前からのアプローチを選択せずに、打ち直しを選択しました。

その後、3人が打った後の打ち直しの3打目は、今度はシャンクして右の山のほうへ飛び出し、OBゾーンに消えて行きました。

これは、同じドローヒッターの私ならわかりますが、明らかに左を怖がってフェースが開いて、根っこに当たったショットです!

この状況は良く理解できます。でも、あまりにも痛過ぎて、本人は言葉なく、明らかにショックを隠せない表情に変わりました。

続く5打目は、グリーンの右手前の花道に落ちました。6打目のアプローチは寄せ切れずに、2パットとなりスコアは「8」になりました。

ショートホールの8は痛いです!

この後の彼は、グリーンを外すと遊びのように様々なアプローチを試すなど、戦意を消失していました。

「ミスの連鎖の典型を見た!」〜2人目はこんな状況でした!

2人目は、1人目と同じように、アイアンのティーショットを池に入れました。フックしたのではなく、ダフって弱々しく池に吸い込まれていきました。

彼は、池の手前からの3打目でグリーンを狙いましたが、これをまたダフって池に入れました。

前のホールまで、良いショットを打っていました。決して下手な人ではありません。

しかし、この3打目の池ポチャは、インパクトで緩んだ結果でした。池を越えたい、でも、グリーンの向こうのバンカーには入れたくないという、プレッシャーが瞬間の緩みにつながったと思います。

5打目は、やはり大きめに打ち、入れたくないと思っていたバンカーに入り、そこから出すだけで、2パットの「8」になりました。

2人のショットの状況は違います。しかし、ミスの連鎖ということでは同じです!

ミスをしようと思っているゴルファーはいません。しかし、ミスをした次のショットの時の精神状態が、次のミスの連鎖を呼んだということは間違いありません。

ミスをした後の対処を考えさせる「泣き」の出来事でした!