ゴルフスイング
Nick Jagger
フックラインしか残らない!?状況によってパッティングの構えを変える方法
スタンフォード大学時代のタイガー・ウッズとチームメイトで、PGAツアーで4勝を挙げているノタ・ビゲイ3世(写真・左)というプロゴルファーがいます。
心臓に持病があるため、現在はゴルフアナリストの仕事をしていますが、彼は特異なパッティングスタイルでも有名でした。
スライスラインが苦手だったということで、すべてのラインをフックラインにして打っていたのです。
ビゲイはグリーン上のスイッチヒッターだった
どういう意味かというと、ビゲイはパターフェースの左右両面で打てるキャッシュインタイプのパターを使って、スライスラインのときだけ左打ちをしていたのです。
つまり、グリーン上ではスイッチヒッターだったのです。
それが効果てきめんで、苦手なラインをなくすことによって、ツアーで好成績を挙げ、結果的に4勝をマークすることができたのです。
グリップの位置、握り方を変える方法もある
ビゲイの例は極端ですが、パッティングの場合、構えやグリップにひと工夫することで、苦手意識を克服することもできるのです。
例えば、ショートパット、目標に向かって真っすぐ打ち出すためには、パターフェースの芯でヒットすることが最も重要です。
それにはパターを長く持つよりも、短く持ったほうがヒットしやすいので、グリップエンド側をワングリップ分くらい分余らせて握ればいいのです。
下りの速いラインであれば、シャフトを持つくらい短く握ってもいいでしょう。
また、パターフェースの向きを変えずにヒットするには、手首を使いづらくするクロスハンドグリップも有効です。
もちろん、慣れるための練習は必要ですが、打ちやすいと分かっているのなら、状況によって、グリップを握る位置や握り方を変えるという方法もありなのです。
距離によって、スタンス幅を変える
さらに、構え方自体を変えるという方法もあります。
通常のショットを打つときと同様に、短い距離を打つときにはスタンスを狭め、コンパクトに構えます。逆に飛ばしたいときにはスタンスを広めにとって、大きく構えます。
パッティングでもショートパットはスタンスを狭め、小さくアドレスします。ロングパットでは広めにして大きく構えて打ちます。
構えを変えるだけで、ストロークの幅は自然に変わってきます。
少しの違いですが、これが距離感を出すのに役立つのです。
すべての人にオススメできるやり方ではありませんが、パッティングに悩んでいる人なら試す価値はあると思います。