ゴルフスイング
おっ3
地面反力って最近よく聞くけど……。アマチュアに合ったスイング理論とは?
『ボディーターン』理論で一世風靡した、デビッド・レッドバター。
教え子には、写真のミッシェル・ウィーの他、古くはニック・プライスやニック・ファルドと言ったメジャータイトルホルダーを始めとするビッグネームが名を連ねます。
しかし、レッドベターの理論も少しずつ変わって来たようです。
最近の若いプロが取り入れている理論は、一昔前なら“NG”とされた動きを積極的に取り入れています。
道具の変化、理論の変化は日進月歩ですが、我々アマチュアに適したスイング理論はプロと同じで大丈夫なのでしょうか?
地面反力!
日本では写真の小平プロ、PGAではジャスティン・トーマスが『地面反力』を活かしたスイングで活躍しています。
小平プロのインパクトは、両足ともにかかとが地面から離れていますが、『これが自然な動き』とされています。
地面を蹴って生まれた力をヘッドが加速する力に変えるということのようです。
『アマチュアでも簡単にマスターできます』とするレッスンプロもいますが、果たして本当でしょうか?
『おっ3』は、『オトナになってからゴルフを始めたアマチュアには難しい』と思っているのでおススメしません。
その理由は?
2008年頃のタイガー・ウッズのインパクト直後の写真です。
かかとは浮いていませんが、左膝は完全に伸びてピン! と突っ張った状態です。
この年の全米オープンは、予選から勝ち上がった世界ランキング158位のロッコ・メディエイトとタイガーが死闘を繰り広げました。
タイガーは痛めていた左膝をかばい、痛みに顔をしかめながらのラウンドでした。左膝を痛めた原因は、このスイングと思います。
ちょっと試してみてほしいことがあります。
左膝を少し曲げたままでダウンスイングからフォローの動きを取る時と、左膝をピンと伸ばした状態で同じ動きをした時を比較してみてください。
ピンと伸ばしたままでは、膝の関節が捻じれてしまうのがおわかりいただけると思います。
『おっ3』がこのスイングをおススメしない理由は、地面反力と左サイドの壁と引き換えに左膝にダメージを与える可能性があるためなのです。
負担の少ないスイングを身に付けましょう。
アラフィフのフィル・ミケルソン(失礼)が、息の長い活躍ができている最大の理由は、身体に優しいスイングの持ち主だからではないでしょうか?
このインパクト直後の右膝にも余裕があります。
背中が反り返ることもなく、むしろ少し丸味を感じる姿勢です。全身の関節にも筋肉にも非常に負担の少ないスイングだと思います。
オトナになってからゴルフを始めたアマチュアは、最新のスイング理論に飛びつくのではなく、身体に負担が少ないかどうか、何度でも繰り返すことがでいるかどうかを基準に
スイング作りをするほうが、上達は早いと思います。