ゴルフスイング
宮下芳雄@プロゴルファー
スコアを縮める!実戦的なラウンド前のパッティング練習を紹介!
こんにちは、JGMセベバレステロスGC所属プロの宮下芳雄です。
今回はラウンド前のパッティング練習についての記事です。
なんとなく練習グリーンでボールを転がしていた方も、これからは効率的な練習法へチェンジしてみませんか!?
そして、その後のラウンドへつなげましょう!
目次
みなさんは具体的に何をテーマにパッテイング練習をしていますか?
私がお勧めする方法は3つです。
1.基本・基礎の確認
2.上り下り傾斜の対応(パッティングの感覚・感性を高める)
3.フックやスライス(グリーンの速さに対しての曲がり具合を確認)
4.ロングパットの距離感練習(1グリーンか2グリーンかで練習する距離が変わる)
ラウンド前の練習ではなんとなくパッティングをするのではなく、テーマをしっかり意識してパッテイングすることが大切だ!
基本・基礎は何を確認したらよいのか? 皆さんはどうしていますか?
基本・基礎とは何か?
宮下流の基本・基礎を紹介します。
1.グリップ
グリップについては自分に合った握り方が決まっているのなら変えなくても大丈夫です。
まだゴルフキャリアが短く、どんな握り方が良いのかわからない方は「逆オーバーラップ」をぜひ試してみてください。
ほかにも「クロスハンドグリップ」「クローグリップ」「ベースボールグリップ」などもありますが、いろいろ試して自分に合った握り方を探してみてください!
2.構え方
構え方について、今回は下半身についてだけ紹介をさせてください。
まず下半身はロックをさせましょう!
そのためには2つの方法があります。
1つ目はつま先を少し内側に向けて両膝を外側に広げ、ガニ股にする方法です。
別の方法は両膝をギンギンに伸ばしてして構える方法です。
これも自身にフィットした方法を選んでください!
3.ボールの位置
ずばり、左目の下にボールをセットしましょう。
詳しく説明をすると非常に長くなってしまうので、簡単にお伝えします。
その理由はアッパー軌道で転がりの良いボールを打つため、さらにパターフェースの芯をボールの芯でコンタクト(インパクト)をするためです!
4.肩を使った動作、軌道、振り幅
パッティングでは肩の回転運動がとても重要です。
肩が使えずに手首だけで打ってしまうと方向性も距離感も安定性が向上しません。
さらに軌道については、ボールと体の距離、前傾角度の違いにより、「直線的な軌道」「弧を描いた軌道」になります。
宮下はフェースの開閉が少ない直線的な軌道をお勧めします!
上り傾斜&下り傾斜を交互に練習し感覚・感性を高める!
まず最初に上り傾斜のストレートラインを見つけましょう。
そしてボールを1メートル間隔に3個並べてセットします。
同じように下り側にもボールをセットします。
まず最初に1メートルの上り傾斜のボールをカップへ向けてパッティングをします。
次に同じ1メートルの下り傾斜を打ちます。
残りのボールも同じように上り傾斜、下り傾斜を交互に練習していきます。
同じ距離にも関わらず、上り傾斜、下り傾斜を交互に打っていくことで、パッティングの感覚・感性が良くなるのです。
1パット目が上り傾斜でオーバーしてしまい、次のパットが下り傾斜になってしまったケースでもソフトなパッティングをすることができるようになります。
グリーンの速さによって曲がり具合が変化する!
ゴルフ経験がある方はすでにご承知のように、グリーンの速さはゴルフ場によって(さらには同じゴルフ場でも日によって)違いがあります。
そしてグリーンの速さが違うと、同じ傾斜でもラインの曲がり具合が違ってくるのです。
具体的には、グリーンが速いケースでは曲がりが大きくなり、遅いケースでは曲がりは小さくなります。
そんなこともあり、ラウンド前に速さに対してラインの曲がり具合をチェックすることが大切なのです。
さらに曲がり具合をチェックするために、わざとカップを見ながら打つと曲がり具合を確認することができますよ!(本来はルックアップしてはいけないパッティングですが……)。
自分のイメージと曲がり具合が違っていた場合はラインの後方線から「見直し」をすることで、曲がり具合のイメージ力が強化されます。
このような練習することで、ラウンド中に突然現れるスライス、フックラインへの対応力が付いてくるのです。
1グリーンと2グリーンかではロングパットを練習する距離が変わる!
最後は距離感についてです。
みなさん、ロングパットでは具体的にどんな距離を練習しますか?
10ヤードくらいですか? それとも20ヤードかな?
距離ではなく15歩なんて方もいるかもしれませんね!
私がお勧めする距離は「グリーンの大きさに合わせて練習する距離を変える」です!
具体的には1グリーン(1ホールに1つしかグリーンがないゴルフ場)では、よく残る距離である15~20ヤードを集中的に練習をする。
2グリーン(1ホールに2つのグリーンがあるゴルフ場)では10~15ヤードを練習するのです。
つまりグリーンの大きさにより、よく遭遇するであろう距離をたくさん練習するのです。
なんとなくロングパットを練習していた方、いつも同じ距離を練習している方も、これからはゴルフ場に合わせた練習へ変えてみてください。
3パットの確率が低くなるはずです。
今回は4項目に絞ってラウンド前の練習方法を提案させていただきました。
他にも「ライン出し練習」「超ロングパットのテクニック」「ボールの位置を変えて曲がりを殺す練習」などなど、書き出すと切りがありません。
また次回以降のGridgeで紹介しますね!
ではまたです。