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ゴルフスイング

おっ3

フットワークについて考える~前編~

こんにちは、ライターの『おっ3』です。

『フットワーク』や『ニーアクション』という単語を目にされたことはあると思います。

どうやらクラブやスイング理論の進化によって、その考え方そのものが変わって来ているようです。

写真は、『ホワイトシャーク』と呼ばれたオーストラリアのグレッグ・ノーマンです。

全盛期にはゴルフ世界ランキング1位を「331週」保持していました。この記録は、ワールドゴルフランキング制度が発足した1985年以降ではタイガー・ウッズに次ぐものです。

まさに『王者』として君臨したノーマンの写真を『フットワーク』という観点で見ると、現代の感覚では少し違和感がありませんか?

そこで、『フットワーク』や『ニーアクション』について、『おっ3』の視点で考えてみようと思います。

クラブの違い!

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グレッグ・ノーマンがスイングの土台を作ったクラブは、ウッドはパーシモン、アイアンはマッスルバック、シャフトは重いスチール製です。

平均的なパーシモンのドライバーのスペックは、以下の通りです。

総重量 370グラム以上
ヘッド体積 190cc
長さ 43インチ

一方、2018年に最も売れたドライバーは、『ゼクシオ テン』だったそうです。

比較のため『ゼクシオ テン』(純正モデル)のスペックも調べてみました。

総重量 270グラム
ヘッド体積 460cc
長さ 45.75インチ

これだけの違いがある上に、ボールも糸巻きバラタから2ピース、3ピース、4ピースといった多層構造に変わっています。

使う道具によってスイングが変わるものとすれば、『フットワーク』や『ニーアクション』にも違いがあるはずです。

慣性モーメントの劇的変化!

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皆さんも、『慣性モーメント』という言葉を耳にしたことがあると思います。

慣性モーメント(moment of inertia)→物体の角運動量Lと角速度ωとの間の関係を示す量のこと。

体育会系の頭脳の『おっ3』には、まったく何のことかわかりません(笑)。

いろいろ調べた結果、こんなことらしいです。

『慣性モーメントとは、物体が回転運動で動こうとする時、もしくは止まろうする時に「必要な力の量」を示すもの』

すなわち、慣性モーメントが高いと動き出しに大きな力が必要で、いったん動き出すと止めるにも大きな力が必要ってことのようです。

要は、『慣性モーメント』が高いほどミスに強いうえに大きなパワーを生みやすいということです。

前項に記載した通り、ヘッド体積の大型化とシャフトの長尺化、材質の変化によるクラブの空洞化が慣性モーメントの最大化に貢献しているのです。

重くて慣性モーメントが小さいクラブでスイングする場合!

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写真は、往年のアーノルド・パーマーです。

パーマーは、ゴルフに革命を起こしたと言っても過言ではないでしょうね。

独特のハイフィニッシュに目が行くと思いますが、今回は下半身の状態に注目してください。

現代の感覚で見ると、以下のポイントが気になります。

①左足のめくれと親指が向いて方向
②膝を曲げてかなり踏ん張っていると思われる動き
③膝の動きの大きさ

重くて、小さくて、短い昔のクラブで振る時には動き始めにも勢いをつけるプロが多かったようです。

身体を左右に揺さぶるように体重移動の大きなスイングが主流だったようです。

ニーアクションが大きくなるのも、その一環だと思います。

クラブヘッドがターンしやすく、かつトウ側で打てばフェースが開く特徴があるため、フェースをターンさせる動くも必要になります。

そのため、左膝を曲げて腰の回転が外に流れないように踏ん張っている様子が窺えます。

現代のクラブで、このような動きをそのまま取り入れるとチーピンが多発すると思います。

次回は、慣性モーメントが大きい現代のクラブを打つ際の『フットワーク』と『ニーアクション』について考えます。