ゴルフスイング
PAR RUSH 01
体が硬くても肩はしっかり回ります!~上達シリーズ第74回
ゴルフスイングの注意点として、バックスイングでは「肩をしっかりと回す」ということが、どんなレッスン書にも必ず書かれています。
そして、ゴルフのレッスンを受けたりした際にも、このことは必ずと言って良いほど言われることでしょう!
しかし、こんな教えに対して、体が硬いから肩が回らないなどと、言い訳をしているゴルファーも多いのではないでしょうか?
本当に体が硬いかから肩が回らないのでしょうか? どうしたら、肩をしっかりと回すことができるのか?
今回は、その辺の理由を考えてみます!
目次
「体が硬いから肩が回らない!」は単なる言い訳です!
肩を「しっかり」回しなさいとは、肩を90度右に回すことです(右打ちの場合)。
運動学的には、この角度が体を回す運動の理想のようです。
肩を大きく回すほど、パワーも大きくなりますが、やり過ぎるとパワーロスが起きてしまいます。
大きな力を貯めながら、コントロールも一定にできる理想の角度が「90度」です。
では、体の硬い人は回せないかというと、肩を回しにくいのは事実ですが、直立して両足を地面につけたまま、左肩を90度右に回せない人はほとんどいません。
従って、体が硬いから肩を90度回せないという言い訳はウソになります。
クラブを持ってスイングをすると、回せなくなるだけなのです。
クラブヘッドが、「見えない死角に入ってしまう不安から」が本当の理由!
スイングを教えられたばかりの初心者は、肩を回せと言われたら、しっかりと回すことができるでしょう!
ところが、ゴルフを経験してくると、過去の様々なミスショットが思い出されて、「上手く当たるだろうか?」「球が曲がるんじゃないだろうか?」という不安から、ヘッドを直線的に動かしたくなります。
ヘッドを真っすぐ引いて、できるだけ飛球線と平行に動かそうとすると、肩は回らなくなる訳です。
死角となる場所までヘッドを持って行くことが肩を回すポイント!
ゴルフスイングは基本的に円運動ですから、肩を回すとヘッドも円運動で動き、ヘッドは自分の後ろの背中側の見えない死角に行くことになります。
ヘッドがこの見えないブラックゾーンに行ってしまうことが怖く、すごく不安で肩が回らなくなるのです。
従って、死角に入ってしまうことを恐れずに、ヘッドを背中側へ回していきましょう!
そうすれば、肩は回ります。そして、左肩はあごの下に入って来るでしょう!
結局は「肩が回らない」は心の問題!
ここまで説明をしてきたとおり、肩が回らないというのは、体が硬いことが原因ではなく、「心の硬さ」が原因だということが、わかると思います!
怖さを感じると肩は回らなくなります。
「なあ~んだ! そんなことか!」と思うかもしれませんが、これは勇気がいることです。
頭の中では理解をしても、体は上手く当てたいと思い、理屈通りには動きません。
心の硬さを解消して、肩をしっかりと回すスイングをしましょう!