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プロゴルファー

Nick Jagger

史上最高のボールストライカー、モー・ノーマン伝説

「ボールストライカー」とは、正確無比なショットを放つゴルファーのことをいいます。

ゴルフ史上、誰が最高のボールストライカーという議論になると、往年のプロゴルファーたちは声を揃えて「モー・ノーマン」と答えます。

日本での知名度はそれほどありませんが、びっくりするような記録がいくつも残っているのです。

ニックネームは「パイプライン・モー」

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モー・ノーマン(1929年7月10日~2004年9月4日)、カナダ人。

「フェアウェイのセンターにパイプラインを敷いたら、モーのショットはそれに沿って飛ぶだろう」

これはトム・ワトソンの言葉です。

それで付いたあだ名が「パイプライン・モー」。

ゲーリー・プレーヤーは「モーほど正確にボールを打つゴルファーは他にいない。いつも芯でボールをとらえ、ボールがどこに行くか知っている」と言うほどでした。

こんな伝説もあります。

カナダで行われたエキシビションマッチでサム・スニードと一緒にラウンドしたノーマン。

スニードは240ヤード先にあるクリークの手前にレイアップしましたが、ノーマンはドライバーを放つと、ボールはクリークの真ん中にある橋を渡って、向こう岸に転がっていったのです。

彼は初めから橋を狙っていたのです。

ドライバーもアイアンも一カ所にボールを集めた

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また、あるデモンストレーション会場では、ウェッジで70ヤードのショットを連続して打ち、どのボールも最初に打ったボールの真上に落としたといいます。

7番アイアンで150ヤードのショットを連続して打ったときは、ヘッドカバーを広げたくらいのエリアにすべて落としたそうです。

ドライバーもすごかったようで、250ヤードのショットを連続して打ったときは、車1台分くらいの広さにすべてのボールが集まったという伝説も残っています。

驚異的な記録の数々

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ノーマンの残した記録も驚異的です。

生涯で出したホール・イン・ワンの数が17回。そのうち、直接カップインが8回だったのです。

40以上のゴルフコースで、コースレコードも記録しました。

ベストスコアは59、それも3回も記録しているのです。

驚くなかれ、最後の59は62歳のときでした。

ノーマンのスイングは、極端に広いスタンス、両腕とクラブが一直線になるようなハンドアップが特徴で、重たいハンマーで壁をたたき割るように見えたため、「ハンマー打法」と呼ばれていたそうです。

幻のグランドスラマーともいわれたモー・ノーマン、ゴルフ通なら、覚えておきたい名前です。