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全米シニア女子オープンに小林浩美・LPGA会長が挑戦!

日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の小林浩美会長が、7月12日開幕の全米シニア女子オープン選手権(米イリノイ州・シカゴGC)に出場します。

人気の国内女子プロゴルフをけん引する小林会長は「ワクワク、ドキドキ。全力で戦います」と意気込んでいます。

まるでプロ初の試合の時のよう

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「ワクワク、ドキドキが入り交じった複雑な気持ちなの。まるでプロゴルファーになって、最初の試合に出た時と同じ気持ちよ」

笑い声の主は、興隆著しい国内女子ゴルフのかじ取り役を務める日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の小林浩美会長(55)だ。

そんな小林会長が、7月12日開幕の全米シニア女子オープン選手権(米イリノイ州・シカゴGC、7月12~15日)に出場する。

メジャー・全米オープン選手権を主催する米国ゴルフ協会(USGA)が、今年新設した女子のシニア大会(50歳以上)。

米女子ツアー生涯獲得賞金上位150位の枠で出場する小林会長は「長年試合から遠ざかっているけど、どうしても出たかった。出るからには全力を尽くします」と、プロゴルファーとしての一面をのぞかせた。

悩みに悩んだ出場

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「女子のシニア世界一を決める大会ができるらしい」

小林会長が新大会の設立を耳にしたのは2年前だった。

1990年から参戦した米女子ツアーで通算5勝、国内でも通算10勝。

今年1月、知人から出場条件を満たしていることを聞かされ、「出たいなあ、という気持ちがさらに強くなった」という。

とはいえ2011年2月に会長に就任して以降、毎週続く国内ツアーで全国の会場を飛び回る日々。

前夜祭やプロアマ競技、表彰式への出席に加え、合間をぬって年間21試合まで増えたステップ・アップ・ツアーにも顔を出す。

女子プロゴルフの“顔”として大会で穴を開けるわけにはいかず、「悩みに悩んだ」が出場への意欲は高まるばかり。

開催週前後の大会スポンサーを直接訪れてプロアマ競技や表彰式の欠席をお願いすると、「快く受けていただき、逆に応援のエールをいただいた。そのためにも結果を残したい」と話す。

大会には女子メジャー4大会を制したパット・ブラドリーやジュリ・インクスター、世界ゴルフ殿堂入りも果たしたベッツィ・キング(いずれも米国)らも出場し、往年の名プレーヤーとの再会も楽しみの一つ。

「彼女たちが強かった時のゴルフを知っているだけに、今はどんなプレーをするのか興味津々」という。

忘れぬ勝負師の魂

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多忙な合間に走り込みなどトレーニングを重ねてはいるが、「プレーする機会はプロアマ競技だけ。

おもてなしの場で練習する訳にもいかないし、練習する暇もないので技術的には不安だらけ」と苦笑する。

飛距離の衰えはもちろん、かつては1ヤード刻みで体にしみ込ませた距離感も、「今では『だいたい』の距離でのプレー。

かつての精度を捨てて、今の自分でどれだけ戦えるかも楽しみ」と話す。

試合出場は2006年シーズンが最後と、試合勘をどれだけ取り戻せるかは未知数だが、小林会長は「それでも、やっぱり勝負が大好き。私もプロゴルファーだけに、いざコースに立てば気持ちは入り込むはず。できないことに頭を悩ませるよりも、今のベストのパフォーマンスを出せる方法を考えています」

戦いの場から身を引いて12年が経っても、勝負師の魂は忘れてはいない。