プロゴルファー
Gridge編集部
ヒッティの【The U.S. Open 2018】事前レポート①「オープン」の意味
ごきげんよう、Gridge編集部のヒッティです。
実は、アメリカでのゴルフが忘れられず、6月14~17日に開催される第118回全米オープンを観に行くことにしました! 自費ですが(笑)。
勝手にUSGA・PGAツアーの魅力を全力でレポートさせていただきます!
まず「全米オープン」とはなんぞや?
初心者の方にもわかりやすくご説明いたします。
全米オープンとは、海外4大メジャーのひとつです。
あとの3大会は、全英オープン・マスターズ・全米プロゴルフ選手権で、いずれも歴史とともに数々のドラマを生んできた大会です。
現在はこの4大会すべてを制することを「グランド・スラム」と言います。
これまでボビー・ジョーンズ、ジャック・ニクラウス、タイガー・ウッズ、ベン・ホーガン、ゲーリー・プレイヤー、ジーン・サラゼンの6人が達成しています。
タイガー・ウッズはもちろんご存知でしょうが、ゴルフ歴が長くない人でも上記のレジェンド選手たちの名を耳にしたことがあると思います。
ところで、他の3大会で5回の優勝経験があるフィル・ミケルソンが、唯一手にしていないのがこの全米オープンのトロフィー。
アメリカで大人気のフィルは、毎年「今年こそグランドスラムを達成するのか!?」と期待を寄せられています。
他の大会との違い
全米オープンは、USGA(全米ゴルフ協会)が主催しています。
対してマスターズはマスターズ委員会が、全米プロはPGAが、全英オープンは英国のゴルフをつかさどるR&Aが主催。
PGAは、もともとUSGAからプロのツアーを運営するために独立した団体で、USGAは全米アマチュアや全米ジュニア選手権なども主催している、アメリカの試合を司る組織です。
ところで「全米オープン」「全英オープン」など、“オープン”と名の付く大会の特徴は、出場の権利がプロだけではなく、アマチュアにも“オープン”になっているのです。
他の大会でも、全米アマチュアの優勝者や、アジア大会の優勝者など、出場できる枠がないことはないのですが、限られています。
全米オープンに出場できるのは過去の大会の優勝者や、世界ランキング上位60人などの有資格者ですが、枠の約半分は、各地域の予選会を勝ち抜いた選手に出場の機会が開かれて(オープンになって)いるのです。
アメリカ国内10ヶ所の他に、日本とイギリスでも予選会が行われるため、2018年は秋吉翔太、デイビット・ブランズドン、梁津萬(リャン・ウェンチョン)が見事その出場権を手にしています。
秋吉といえば、先日「~全英への道~ミズノオープン at ザ・ロイヤルゴルフクラブ」(長い!)に優勝し、全英オープンの出場権も獲得したことで一躍有名になりました。
世界の大舞台でどう戦うのか、注目が集まっています。
出場する日本人選手は?
松山英樹の注目度は、日本のメディアだけではなくアメリカでも高いです。
それもそのはず。世界ランキングというのは毎週更新されますが、2018年6月6日時点で松山は10位につけています(最高位は2017年全米オープンで2位になった後の2位)。
アメリカPGAツアーで優勝経験がある日本人選手は、松山を始め、青木功、丸山茂樹、今田竜二、そして最近このメンバーに仲間入りした小平智。
その中でも松山はすでに5勝挙げているので、丸山の3勝を上回る驚異的な強さを示しています(写真はWGCブリヂストン招待優勝時)。
今年の会場はシネコックヒルズ!
毎年会場の異なる全米オープンですが、2018年の舞台はニューヨーク州のシネコックヒルズ ゴルフクラブです。
第104回全米オープンで、同じシネコックヒルズで戦った丸山茂樹の写真です。当時の海外メジャー日本人最高位の4位につける活躍をしました。
しかし、同コースは難度の高いゴルフコースとして知られています。2004年の全米オープンの最終日の平均スコアは78.727でした。
ニューヨークのロングアイランドは海にせり出している半島に位置するため、リンクスコースで風の影響を強く受ける、とてーーーも難しいセッティングになってしまうようです。
実際にはどうなのでしょうか……。
現地に行くのが、とてーーーも楽しみです!