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【日本プロゴルフ選手権最年長優勝】谷口徹プロ、勇気をありがとう!

日本プロゴルフ選手権大会で、大会最年長優勝を飾った谷口徹プロに心からの祝福を!

勝てない時期があったり、体調不良に苦しんだり・・・。

何度打ちのめされても立ち上がり、勝利を諦めなかったその姿勢に、大きな勇気をもらいました。

※画像(一部を除く)は日本テレビおよびBS日テレの『日本プロゴルフ選手権 2018』の映像よりお借りしました。

雄叫び!

厳しいコースセッティング、荒れる天候、この男が勝つための条件は整っていたのかもしれません。

PL学園では、「KKコンビ」の桑田・清原と同学年。他の競技に目を移せば、もう彼の『同級生』は現役を引退し、戦いの場から離れています。

決して体格に恵まれた訳ではなく(身長169センチ)、あるベテランプロからは『飛ばない屋』と揶揄された事もある谷口プロ。

そんな50歳のプロが、難コースと天気の急変に戸惑う若いプロをしり目に、正確無比な小技と強気のパットで5年半ぶりのツアー優勝をメジャーで飾ったのです。

勝利の瞬間には、トレードマークの雄叫びをあげて『らしさ』を見せたプロの目には、既に光るものがあり、口元は感激に歪んでいました。

山あり谷ありのプロ人生

92年プロ入りしてから7年目で初優勝。

2000年には逆転で逃した賞金王を、2002年に見事手中にします。

しかし、翌2003年は怪我や病気で成績は急降下。さらに、2009年には交通事故により左肩を脱臼してしまいます。

この時も不屈の闘志でトーナメントに復帰、9月のANA全日空オープンで見事復活優勝を果たします。

その後も山あり谷ありのプロ生活を送りますが、なぜか谷口プロにはドラマティックな展開がついて回ります。

2012年10月のブリヂストンオープンでは、劇的なチップインイーグルで同世代の藤田寛之プロを下して優勝しています。

観戦に行っていた義父の目の前で起きたスーパープレイ。あの時の義父の興奮は、今も記憶に残っています。

谷口プロのプレイは、中高年男性を引き込む何かを持っているのかもしれません。

しかし、これを最後に谷口プロから勝利の女神は遠ざかってしまいます。

※写真は2012年ブリヂストンオープン最終日、18番ホールの第3だが直接カップインした瞬間(JGTOより)

逆境に屈しない!

飛ばない、小柄、怪我、病気・・・そして遠ざかる勝利。

普通の精神力ならば、恐らく既にレギュラーツアーで戦おうとはしていなかったかもしれません。

しかし、谷口プロは違いました。若手プロが300ヤードを越えるビッグドライブを連発しても、『自分らしさ』を貫くためのトレーニングを継続し、飽くなき探求心を持ち続け、技を磨き、心を奮い立たせて挑み続けました。

その姿にいつしか私『おっ3』は感銘し、谷口プロから無言の激励を受けているような気持ちになりました。

40代後半から、今の日本人男性サラリーマンは生き難くなる事が多いと思います。

自分の可能性をまだ追いたいような、家族を養う事が優先のような・・・。会社では下からの突き上げ、上からの抑制・・・。

そして、サラリーマン人生の先行きに夢も希望も持てなくなり、ただ淡々と日々を過ごすだけに陥りがちと思います。

今日の谷口プロの優勝を見て、『おっ3』は勇気をもらいました。

自分に屈しなければ、それで良いのです。その先まで望むのではなく、ただひたすらに『自分に屈しない事』のみを貫く。

今日はゴルフというスポーツの素晴らしさを改めて認識する事ができました。

谷口プロ、優勝おめでとうございます。そして、ありがとうございました。