プロゴルファー
Nick Jagger
マスターズの忘れられない記録と名場面
まもなく開幕するマスターズですけど、歴史があるだけにいろいろな記録があります。
その中でも特に印象に残る新旧の2つの記録をご紹介しましょう。
なんといってもジーン・サラゼンのアルバトロス
第2回大会、ジーン・サラゼンが15番ホールのパー5でアルバトロスを出したことはあまりにも有名な話ですよね。
残り235ヤードのセカンドショットを4番ウッド(バッフィー)で放り込んだ1打は世界に響き渡ったショット(The shot heard around the world)として後世に語り継がれています。
サラゼンは、最終日にこのショットもあってトップタイに追いつき、翌日の36ホールのプレーオフで優勝したのです。
また1943~1945年は第2次世界大戦のためにトーナメントが開催されませんでしたが、その前年の1942年には、バイロン・ネルソンがベン・ホーガンをプレーオフの死闘(69-70)の末下し、優勝したという記録もあります。
彼らの名はレジェンドとして、今も語り継がれていますよね。
最近の忘れられないショット
比較的最近の記録では2010年に優勝したフィル・ミケルソンが3日目に13、14番ホールで連続イーグルを出し、15番ホールではあわや3連続イーグルが出るかというシーンも印象的でした。
2012年には、最終日の2番ホールでルイ・ウーストハイゼンがアルバトロスを出して一気にトップに立ち、最後まで首位をキープするかと思われましたが、バッバ・ワトソンに追いつかれ、プレーオフとなり、優勝を逃しました。
プレーオフの2ホール目となった10番ホールでは、ワトソンがティーショットを曲げてトラブルになったものの、そこからミラクルリカバリーショット(写真のインテンショナルフック)でピンに寄せて優勝したシーンも忘れらない1打ですね。
2015年にはジョーダン・スピースが18アンダーというスコアで優勝したのも強烈なインパクトでしたね。
最多優勝は帝王ニクラウス
最後に優勝の記録ですが、最多優勝はジャック・ニウラウスの6回です。
特に46歳での優勝は世界中を熱狂させた勝利でしたね。
次いでアーノルド・パーマーとタイガー・ウッズの4回、ジミー・デマレー、サム・スニード、ゲーリー・プレーヤー、ニック・ファルド、フィル・ミケルソンらの3回と続きます。
また、連覇の記録では3連覇はなく、ニクラウス(1965~66)、ニック・ファルド(1989~1990)、タイガー・ウッズ(2001~2002)の3人による2連覇があるだけです。
果たして今年はどんな記録が生まれるのでしょうか?
タイガーやミケルソンが優勝回数を増やす可能性も十分ありますし、松山英樹の優勝なんてことも期待しちゃいますよね。