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肘の手術から試合復帰、藤田光里の逆襲が始まる
こんにちは、ライターのとやです!
いよいよ「若手の登竜門」とも言われる2018年グアム知事杯が終了しました。これから春の本格シーズンに向けて、各選手調整に余念がないことでしょう。
2018年のグアム知事杯は、シード選手の岡山絵里プロの優勝で幕を閉じました。
でも優勝争いだけじゃない見どころが今回のグアム知事杯にはありました。
それが、ホステスプロとして出場していた藤田光里プロ。いろいろな事情を知るとプロゴルフがもっと楽しくなる!?
2017年グアム知事杯も出場していた藤田光里プロ
藤田光里プロは昨年の2017年グアム知事杯にも出場。
5位タイという成績を残してのフィニッシュだったのですが、その右肘には痛々しいテーピングが。
「ゴルフそのものに影響はない」としながらも、精彩を欠くゴルフがシーズンに入ってからも続いてしまっていたんです。
当時シード選手として試合には出場していましたが、半数近くの試合で予選落ち、棄権を繰り返すなど不本意なシーズンを終えています。
結果賞金ランキングは88位と大きく沈みシード権を獲得できず、またQTも66位と来季の出場できる試合数が大きく減ってしまいました。
意を決して肘の手術!
肘のケガによるゴルフへの影響があったのかどうか、本人にしか分からないところですが、不振だった成績もあって手術を決意した藤田光里プロ。
その手術の時期が2018年の1月。2018年の2月15、16日の2日間がグアム知事杯ということで、なんと試合1ヶ月前に手術に踏み切ったんです。
そのグアム知事杯は毎年のことながら強風が吹き荒れる悪コンディション。
1日目は4オーバーとまずまずの位置につけていましたが、2日目の前半はボギーとダブルボギーが続きハーフ40以上を叩く苦しい展開。
しかし後半持ち直してツアー1勝プロとしての意地を見せてくれました。
2018年グアム知事杯を30位タイでフィニッシュ
2018年のグアム知事杯、藤田光里プロは30位タイでフィニッシュしています。
手術から1ヶ月程と準備期間、練習期間も非常に短い状態で試合に臨んた藤田光里プロ。
「本当に試合に出るの? 大丈夫なの? と周りの人からビックリされました。術後1ヶ月程で準備もあまりできなかったんですが、“2日間通してゴルフができるんだ”って身体に対する自信が持てた試合だったと思います」
と試合後のインタビューで語ってくれました。
2018年、リランキング制度を利用して出場を狙う
今までは、前年までの賞金シード50位以内とファイナルQT上位約30名が、ツアー出場資格を得ていました。
そのため今までの制度では藤田光里プロは来季はほぼ試合に出られないことになってしまいます。
しかし今年から制度が少し変わって、シード選手以外の選手を対象にしてランキングを再度振り直します。そして上位者に次回ランキング実施までの出場資格が得られるというもの。
6月と9月の2回実施され、少ないチャンスをモノにすればシード選手以外でも出場資格を得られることになります。
この制度を利用して藤田光里プロがまた輝きを取り戻すことができるのか、注目していきたいですよね。
もちろん藤田光里プロ以外にもチャンスはあるわけで、この制度が実施されることでまた数々のドラマが生まれてくるのでしょう。
上位争い以外でも俄然(がぜん)盛り上がってきそうです!