プロゴルファー
無頼尊
【堀奈津佳『みんなはど~してるの?』】#19 パターの距離感!ジュニアの子たちはど~してるの?
女子プロゴルファー堀奈津佳が自身のギモンをさまざまな人に聞いていくコーナー『みんなはど~してるの?』、第19回目です。
今回のテーマは、「パターの距離感」です。よくパッティングの感性は子供の頃が一番良くて、成長するにつれて衰えていくなんてことを言います。
そこで今回は、そんな子供たちが実際にパッティングの距離感をどう考えているのか聞いて、井上透コーチからは距離感を養う練習方法を教わります。
進行役は、放送作家の無頼尊(ぶらいそん)です。
YouTubeへのリンクは記事の最後にあります。
相変わらず架空のやり取りからスタートします
無頼尊 いえーい! 始まりました! 『堀奈津佳のみんなはど~してるの?』、今日も張り切っていきましょ~!
奈津佳 なんですか!? 今日のテンションは?
無頼尊 いつもこんな感じだぜ! ベイベー!
奈津佳 (ノリが昭和!)……あの、盛り上がっているところ申し訳ないんですが、無頼尊さん、今日はちょっと静かにしていてもらいたいんです。
無頼尊 はあっ!? ボクに「しゃべるな」と? それは魚に「泳ぐな!」、鳥に「飛ぶな!」と言うのと同じですよ!?
奈津佳 (どんだけしゃべりたいんだ、この人)
無頼尊 理由を聞かせてください! 聞かせてください! 理由を。それ次第で考えます。飛ばない鳥になります。コケー!
奈津佳 というのも、ですね、今日は出演者が多いんです。私に井上透コーチ、そしてジュニアゴルファーの子が2人。全部で4人いるうえに、無頼尊さんまでしゃべったら、動画ならともかくテキストだと誰が誰だかよくわからなくなっちゃうので。
無頼尊 ええ! ジュニアの子がいるなんて興味深い! それなのにしゃべっちゃダメって!? ボクが黙りこくっていたら、このページから飛んで動画を観た人が違和感を覚えるじゃないですか!
奈津佳 いいんです! なぜなら……そもそもあなたは実際に現場にいないのですから!
無頼尊 そういえばそうだった!
奈津佳 というわけで、きょうは無頼尊のコメントを控えめにお送りします。
無頼尊 (呼び捨て……)
転がるスピードをイメージ
奈津佳 お待たせしました! 今日は「パッティングの距離感」をテーマに、ジュニアの選手2人に井上透コーチと話を聞きたいと思います。ゲストは琴ちゃん、莉都ちゃんです、よろしくお願いします。
琴 よろしくお願いします!
莉都 よろしくお願いします!
井上 距離感っていうことなんですけど、多くのアマチュアゴルファーにとっても距離感って結構難しいじゃないですか。まずは莉都ちゃん、距離感はどうやって合わせているの?
莉都 はい! 歩いてみたりして計ります。もしくは遠かったりして、時間がかかりそうだったら、ラインを見る時に後ろに回ったりして判断しています。
井上 もう、コメントからして賢さが伝わってきますね! 莉都ちゃん小学3年生だよね。すごいと思います。
奈津佳 3年生って、8歳くらいですか?
莉都 9歳です!
奈津佳 9歳でしっかり歩測もして距離感つかんでいるってことですよね。
莉都 はい! ただ、でも歩いたのが何ヤードっていうのがわからない……。
奈津佳 かわいい!
井上 ジュニアゴルファーはかわいく元気よくやってくれればいいんです!
無頼尊 (井上コーチも優しい! おじさんゴルファーとの対応の差が激しい!)
井上 今度6年生になる琴ちゃんはどうですか?
琴 私は、後ろに回って上り下りを見たら、前に打ったパターとか思い出して感覚で打ちます。
無頼尊 へー! 過去の感覚に照らし合わせて判断するんですね。
井上 じゃあ、奈津佳は?
奈津佳 私は傾斜を見た後にイメージを大事にして読みます。頭の中でボールがどういうスピードで転がっていくかっていうのをすごく考えるんですよ。何回もボールが転がっていくのを頭の中で描いて、それと同じようなスピードで打つように意識して距離感を出しています。
井上 なるほど、ボールの転がっていくイメージをして、それをしっかり再現するっていうことだよね。
無頼尊 すごいイマジネーション! プロならではって感じがします。
井上 じゃあ、ここで1つ、ロングパットの勘をテストしてみましょう。勘の鋭い人は打った瞬間に強いか弱いかがわかるんだよね。
莉都 テスト!?
井上 そう、テスト。3人とも打った瞬間に「強い」「ちょうどいい」「弱い」、この3種類を打った瞬間に言ってください。
奈津佳 ボールは見ずに、ってことですよね?
井上 そう、打った瞬間、ボールを見ずに回答してください。
莉都ちゃんは60センチオーバーに「強い!」
井上 じゃあまず莉都からやってみよっかな?
莉都 (パチン!)強い!
井上 おー! すごい! カップを超えて60センチくらいのところで止まりました。
無頼尊 たしかにすごい! 60センチなんてジャストタッチなのに!
琴ちゃんは大オーバー!
井上 次に琴ちゃん、いってみよう。
琴 (パチン!)結構強かった。
奈津佳 あらら、オーバーしてグリーン出ちゃった。
無頼尊 まあ、強いっていう感覚は合っていますよね。
奈津佳 じゃあ、次わたしですね。わたしは頑張って「ピッタリ」を目指します!
無頼尊 ハードル上げました
奈津佳 (パチン!)ピッタリ!
井上 さあ、どうだ!? おおー! ピッタリですよ!
無頼尊 さすが!
琴 もう一回やっていいですか? 私。
奈津佳 いいよ(笑)。琴ちゃん負けず嫌いだもんね!
琴 (パチン!)強い!
井上 まあまあの距離感になったね! こういうのを繰り返していくことが大事になってきますね。
無頼尊 これは一般のアマチュアもどんどん取り入れたい練習ですね! 距離感の練習ってなかなかできないと思いますし。
奈津佳 わたしも子どもの頃からこの練習をよくやっています。結構ずーっと練習していました。今は上りでしたけど、下りや、あとはすごいフックラインとかすごいスライスラインとか、イメージを鍛えるためにやっていました。
無頼尊 よし! ボクも距離感養おうっと!
奈津佳 「人との距離感」も狂ってますもんね、無頼尊(笑)。
無頼尊 おまえもな!(年上を平気で呼び捨てにするな)
井上 いや、それはそれで「いい距離感」ってことで!