プロゴルファー
こせきよういち
次はポールターにマイクを!~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#171
米ツアーを中継するテレビ局はこのところ、番組を楽しませるために、ラウンド中のプレーヤーにマイクを装着する試みを行っています。
この企画を、ジャスティン・トーマスやブルックス・ケプカは拒否する一方、人気者のリッキー・ファウラーは快く協力。音声でもファンの関心を集めました。
次は誰? と、気になるところですが、ぜひ着けてもらいたいプレーヤーのひとりにイアン・ポールターがいます。
先週の「トラベラーズ選手権」では、おかしな“サウンド”と会話を集音マイクに拾われています。
ギャラリーがいないから思いっきり……
Grip it and rip it, @IanJamesPoulter.
— Skratch (@Skratch) June 28, 2020
(Sound way up) pic.twitter.com/LyFHSIH8uz
そのシーンというのは「トラベラーズ選手権」の最終日、スタートホールの1番ティーでのこと。
ポールターは同じ組でラウンドするグレッグ・チャルマーズがティーショットを放った直後に、「ブー」と一発、大きく放屁。
無観客なので、人目(人耳?)を気にせず思いっきり放ったのでしょうか。
でも、その音は近くに置かれた集音マイクがしっかりキャッチ。そして、ポールターはチャルマーズに「聞こえた?」とひと言。
それに対し、チャルマーズはムッとしたのか。前方を向いたまま、「近寄るな」。
そして、「もっと静かに出せるだろ?」って(笑)。
この日の放屁はこの一発だけ? その後のふたりの会話は?
ポールターがマイクを着けていたら、さらに面白いシーンが見られたかも。
「止まれ!」「止まれ!」。じゃなくて、「行け!」「行け!」
ポールターはこれまでも、ラウンド中にときどき笑いを取る言葉を発しています。
上掲のツイッター動画は、2018年4月の「RBCヘリテージ」でのこと。
アプローチショットを放った直後、大きいと感じた彼は「止まれ!」「止まれ!」。ところが、ボールはグリーン手前にポトリ。
すると、「ゴー!」「ゴー!」(笑)。
単なるミスショットが、彼のアナウンスによって愉快なエンターテインメントに。
次にマイクを着けるのは誰?
というように、プレーヤーが挙げた声は、胸元にマイクを着けなくても、集音マイクによって拾われています。
そのため、ケプカは、「毎ショット、僕の3メートル先まで集音マイクが寄ってくるのに、どうして僕にマイクを着けさせたいのか、その理由がわからない」と拒否の姿勢。
そのうえで、「アナウンサーが黙って聞いていたら、僕らが話す声は全部聞こえるはず」と中継の放送席に、嫌味にアドバイス。
また、トーマスも、「キャディのジミーや同じ組でプレーする仲間との会話の中身は、他の誰にも関係ないこと。誰かに聞かせたいことがあれば、記者会見やインタビュー、SNSで話すよ。マイクを着けるのはお断り」と発言しています。
さて、次にプレーだけではなく、マイクでも楽しませてくれるのは誰?