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プロゴルファー

亜月

世界ランキングの決め方とポイントの算出方法、オリンピックの出場条件は?

ゴルフのニュースを見ていて、試合が終わった数日後に、○○プロの世界ランキングが上がった、下がった、変わらなかった、などの記事を目にした覚えのある人もいると思います。

2019年12月現在でしたら、ランキングの中に、松山英樹、畑岡奈紗、渋野日向子、鈴木愛ら、日本人でも上位で活躍するプロも名を連ねています。

この世界ランキング、一体どうやって決まるのでしょうか? また、世界ランキングの順位が上位になると、なにか良いことがあるのでしょうか?

世界ランキングとは?

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男子の世界ランキングは1985年から始まりました。世界ランキングの正式名称は、「オフィシャルワールドゴルフランキング」と言います。

ゴルフの試合は、いろいろな国と地域で行われています。

PGAツアー国際連盟に加盟しているPGAツアー、ヨーロピアンツアー、オーストラリアツアー、日本ゴルフツアー、サンシャインツアー(南アフリカ)の主要5ツアーの他に、ウェブドットコムツアー、チャレンジツアーなどの、公式下部大会のポイントも世界ランキングに反映されます。

女子の世界ランキングは男子の世界ランキングより20年遅れの2006年に始まりました。

現在はスポンサーつきの名称で、「ロレックス女子ゴルフ世界ランキング」と呼ばれています。

ちなみに、女子ツアーには「メルセデスランキング」というものがありますが、こちらは、各大会での順位や出場ラウンド数をポイントに換算し、年間を通じての総合的な活躍度が評価されるもので、世界ランキングとは違うものになります。

男子ツアーでも2019年から、賞金ランキングとは別に、「メルセデス・ベンツ トータルポイントランキング」が始まりました。

こちらはパーキープ率、パーオン率、バーディ率、イーグル率、ドライビングディスタンス、フェアウェイキープ率、サンドセーブ率、平均パット率、平均ストロークの9部門のデータをそのままポイント化し、選手の総合力を計るランキングです。

世界ランキングの獲得ポイント算出方法

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世界ランキングは総合ポイントではなくて、平均ポイントでつけられています。

2年間、もしくは直近52試合のトーナメントで獲得したポイントを、出場競技数で割り、1試合あたりで獲得したポイントを算出します。

2年間、もしくは直近52試合のトーナメントで獲得したポイントと記載しましたが、これもすべてのポイントの総合ではなく、直近13週分のポイントはそのまま加算、残りは過去のものほど加算率が低くなります。2年前の獲得ポイントは、ほぼ0に近い数字です。

また、世界ランキング上位のプロが出場する試合で優勝をするのと、そうでないときに優勝するのでは、優勝の価値が変わってくるということになります。

トッププレーヤーが多数出場する大会と、下部大会の優勝が同じポイントでは釣り合っているとは言えないですよね。

そのため、ツアーやトーナメントの難易度を数値化して、ポイントの配分の比重を変えています。

この難易度は、その年に出場する選手によって変わってきますので、毎年変動するものになります。

世界ランキング上位に入るメリットとは?

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1985年の開催当時は、各国の賞金ランキングを比較するものであり、あまり大きな意味を持つものではありませんでした。

しかし、1999年に、世界ランキングの重要度が一気に上がったのです。それは、メジャー大会や、世界ゴルフ選手権などの出場資格に、世界ランキング50位以内であることが加わったからです。

世界ランキング50位以内に入れば、海外のいろいろな試合に出場できる権利がもらえます。

「マスターズ」はもちろん、「アーノルド・パーマー招待」や、「ザ・プレイヤーズ選手権」、「ザ・メモリアルトーナメント」、「WGCシリーズ」などの出場権が付与され、シード権がない選手でも、海外の試合に出場しやすくなることが最大のメリットです。

また、2020年に予定されている日本開催のオリンピック(2021年に延期)では、ゴルフ競技の出場選手の選出のため、「オリンピックゴルフランキング」が出場選手選考に反映されます。

この「オリンピックゴルフランキング」は、男子の世界ゴルフランキング、女子のロレックスランキングを基にしているため、世界ランキングが上がることは、オリンピックの出場権にもつながっていきます。

2019年12月現在の世界ランキングはコチラ

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2019年12月19日時点で、男子の世界ランキング1位は、ブルックス・ケプカです。2位にロリー・マキロイ、3位にジョン・ラーム、4位にジャスティン・トーマスなど、海外の試合を見たことがないという人でも、聞き覚えのあるほどの実力者たちが並んでいます。

現在、日本人最強の選手、松山英樹は21位、今平周吾は32位にランキングされています。

女子の世界ランキングでは、1位がコ・ジヨン、2位がパク・ソンヒョン、3位がネリー・コルダです。5位には日本の黄金世代、畑岡奈紗が入っています。

2019年、ゴルフ界に新風を巻き起こした渋野日向子は、12位にランキングされています。

また、2019年の後半から調子を上げて、2度目の賞金女王に輝いた鈴木愛は17位です。

オリンピックゴルフランキングでは、上位15位までの選手が出場権を得られ、各国最大4名まで、16位以下については1カ国2人を上限として出場できます。

つまり、15位以内に1人しか入っていない国では、当該選手とその国の次位の選手の2人が、15位以内に2人以上入っていれば、4人まではその国から出場できます。

鈴木愛が15位以内に入れば、日本からの出場選手が3人に増えますので、この調子で頑張っていってほしいものですね!